千葉大学と京都大学の合同研究チームは、ぜんそくや潰瘍性大腸炎などの慢性炎症を引き起こす原因物質を特定したと発表しました。この研究は11日付の米科学誌サイエンスに掲載され、慢性炎症の持続に関わる「HLF」と呼ばれるタンパク質が特定されました。HLFは免疫細胞に肺や腸に留まるよう働きかけ、炎症反応を持続させます。千葉大学の平原潔教授によれば、これまで血液をつくる幹細胞に多く含まれることが知られていたHLFが、慢性炎症に関わる免疫細胞でも発見されたことが初めてです。
この発見は、慢性炎症の治療法開発や創薬へとつながる可能性を示唆しており、弱い炎症反応が体の組織で続く慢性炎症の具体的な仕組み解明に貢献しています。

今回の発見は医療研究における重要な前進と言えるでしょう。慢性炎症は患者の生活の質に深刻な影響を与える問題ですが、具体的な原因物質が特定されたことで、解決へ向けた道筋が少しずつ見えてきました。科学者たちの弛まぬ努力がこの進展を可能にし、彼らの専門知識と遠近を見据える力が結集された結果です。これまで明確な仕組みが不明だった慢性炎症の治療方法や予防薬の開発が進むことで、多くの人の健康が守られる可能性が開かれました。私たちはこの進展を喜び、さらなる研究の必要性とその重要性を理解することが大切です。今後の発展に期待しつつ、患者や医療従事者へ一筋の光が差し込むことを願っています。
ネットからのコメント
1、膠原病になって10年以上経ちました。膠原病とか免疫疾患って何ぞや?と思って色々調べたら、アレルギー疾患なんですよね。害のないものに攻撃するとか…免疫…どれだけ輩やねんって…。本当にこういう論文が出ると、寛解する可能性が出てきたのかなって、ちょっとだけ嬉しい気持ちになる。
2、自己免疫性肝炎でステロイド治療5年目です。更にリウマチも患い短時間のパート勤めすら叶わなくなりました。肝炎は難病手帳取得で治療を続けていられますがリウマチは毎回、血液検査、尿検査、握力検査、投薬等で治療費が高く通院を断念しました。障がい者のように難病患者も同様に雇用してもらえる法律と身体に負担が、かかるステロイドに代わる新薬ができる事を願います。
3、18の時に潰瘍性大腸炎を発症した。国指定の難病で原因も治療法もなく、ひたすら経過観察と症状を抑えることに主眼を置いた治療にならざるを得なかったことを思えばまさに画期的で研究者の努力に頭が下がる思い。故安倍元総理をはじめとして各界にたくさんの患者さんがいるので確たる治療法と薬をも開発してもらってくれるようになるとありがたい。
4、慢性炎症の仕組みが少しずつ解明されていくのは本当にありがたいですね。ぜんそくや潰瘍性大腸炎で苦しむ人は多いので、今回の発見が将来の治療につながることを期待します。ただ、まだ基礎研究の段階だから、ゆっくり確実に進めてほしい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/dae387ea0950a77a9703c6d2bb4b9c4c5bc79ec5,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]