11月下旬、フィンランドの連立与党に所属する国会議員らがSNSでアジア人差別とされる「つり目」ポーズをする写真を投稿し、国内外で大きな批判を浴びました。議員らによるこの行動はアジア系コミュニティやフィンランド国内外での強い反発を引き起こし、オルポ首相も日本語で謝罪声明を発表しました。この問題は当初、ミス・フィンランドに選ばれた女性が同様のポーズをしていたことが発端で、SNS上で拡散されました。

フィンランドの政党政治に詳しい専門家によれば、こうした差別行動は右派政党「フィン人党」が掲げる排外的な政策の一部として捕らえられています。

このフィンランドの議員による差別事件は、理想的な社会像を打ち砕くものであり、到底容認できるものではありません。まず、国会議員という公共の信託を受けた立場が、自身の言動で不必要に人々を傷つけることは異常です。この問題の背景には、フィン人党をはじめとする排外主義的思想の蔓延があり、外国人や少数派に対する偏見が根深いことが浮き彫りになりました。このような政党が依然として支持を得ていることは、政治構造における重大な欠陥です。解決策として、まずは、学校教育において人権や多様性について深く学べる教材を導入することが必要です。第二に、政治家に対する倫理教育を強化し、差別的言動への厳しい規範を設けることが求められます。

最後に、SNS上でのヘイト行動を監視し、違反者に対する厳格な罰則を設けるべきです。これらの対策なしには、多様性と尊重を掲げる本来の社会像からは程遠くなってしまいます。フィンランドが再び信頼を得るためには、これらの誤りを真剣に受け止め、全ての人々にとって住みやすい社会の実現に取り組むことが欠かせません。

ネットからのコメント

1、この仕草のことは、現在は「フィンランド・ポーズ」と言われ始めているようですね。一番悪いと思ったのは、このポーズを批判されてから「原爆投下」に話を関連付ける者がいたことです。今回の事と何ら関係しないことを揶揄目的で軽々しく持ち出すその感覚。

いったいどんな教育を施されてきたのか甚だ疑問ですね。これこそ完全に一線を超えている。

2、少し視点は違いますが、そもそも北欧信仰、または欧州信仰が過ぎると思います。特にリベラルの方々の中に北欧は優れていて日本は遅れていると得意気に言う人もいますが、それはいい所もあるという話でそんな何もかも理想で完璧な国なんてありませんよ。北欧もギャングや麻薬の問題も深刻で決して全てが優れている国々でもないです。だから、逆に言えばどこの国でもやりそうな差別行動や下品な言動等も普通にあるでしょう。海外の良いところを日本で紹介するのはいいと思いますが、日本を落とす為に使うものでもない。それを言い出したら日本の優れている所を言った方が簡単だと思いますよ。今回のフィンランドの議員の件に関しては、ろくでもないなと思う一方でまぁ中国の議員よりはマシだけどねみたいな感想です。

3、野党であろうが国会議員が露骨なアジア人差別を平気でやる時点で、フィンランドという国家と国民の品位を示している。ジェンダー平等というのも白人の範囲で、というのが真実ではないでしょうか。

4、これからフィンランドが人権先進国ぶったり、幸福度ランキングでドヤったり、日本のアニメを女性蔑視だと文句付けたりする度、このツリ目画像が貼り返えされるんだろうなー。ネット民からしたら新しいオモチャが出来たって感じだよね。