参議院で15議席を持つ参政党の動向が、ねじれ国会の焦点となっています。日本維新の会が積極的に接近を図る中、自民党は保守層の支持が重なる参政党を警戒しています。衆院議員定数削減法案をめぐり、維新の藤田文武共同代表が神谷宗幣代表に共同提出を呼び掛けるも、参政は賛同せず。維新側はスパイ防止法案や国旗損壊罪法案を協力条件に提示しましたが、神谷氏は与党との政策実現路線を模索する姿勢を見せています。

しかし、党内での意見の相違やガバナンスの課題が露呈しており、今後の動向に注目が集まっています。

政治的な駆け引きが続く中、政党間の合意形成プロセスには深刻な問題が見え隠れします。まず、複数の政党間での合意が事前に十分な情報共有なしに進められることは、透明性の欠如を示しています。透明性の向上が不可欠です。また、参政党のような中小政党が政策実現を掲げる一方、その内内部のガバナンス問題が浮上しており、急成長する政党においては組織運営の強化が求められます。さらに、国会におけるねじれ状態を解消するためには、単なる議席の取りまとめだけでなく、信頼できる政策議論の場を構築することが重要です。こうした体制が整うことで、国民の信頼をより高め、政治の安定性を強化できるでしょう。各党が政策本位で協力する姿勢を持つことが、実効性のある政治改革へとつながるはずです。

ネットからのコメント

1、一政党を「数合わせのキャスティングボート」としか見ない発想こそ、今の永田町の限界だと思います。本来は、スパイ防止法でも定数削減でも「誰と組むか」より「何をどう実現するか」が論点のはず。自民は「敵に塩」云々より、保身ではなく政策で勝負して支持を取り返すべきだし、有権者側も多数決の安定より少数意見が揺さぶれる構図を維持した方が、まだ政治は健全に緊張感を保てる気がします。

2、夏の参議院選挙で日本人ファーストを掲げ、大いに盛り上げた参政党が法案通過への協力を求められる。政治が動いている証拠ですね。外国人政策もスパイ防止法案も国旗損壊罪も参政党が主張しなければ、ここまで話題になることもなかっただろう。高市総理は以前から党内で主張していたが、反発に遭い提出できなかったと聞く。ここにきて多くの政党が参政党に協力を求めるということは、政治を担う存在になっているということ。次期衆議院選挙が楽しみだ。

3、各党が水面下で駆け引きするのは勝手ですが、「国民にとって何が良い方向なのか」という本質が置き去りになっているのが一番の問題です。

勢力争いと数合わせばかり優先される政治から、実質的な政策論争へと舵を切ってほしいものです。参政党はガバナンス、自民は保守票の奪い合い、維新は存在感づくり…と三者三様の事情が透けて見えますが、せめて今回の動きが国民にとってプラスになるような競争につながることを期待したいですね。

4、実績を与えることは「敵に塩を送る」ことになりかねない。まだ自民党は国民の為ではなく保身の政治をやっている証拠やね。今は高市で持っているが、こう言う考えが基本の自民党という事を国民は忘れてはいけない。もっと自民党の数を減らす必要がある。