ネタニヤフ首相は10日、ガザ市の早期制圧を指示したことを発表した。これは、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザの中心都市を制圧し、戦闘を早期に終結させるための方針である。イスラエル政府は8日、ガザ市の制圧計画を決定しており、首相は「目的はガザの占領ではなく、住民の解放である」と強調した。一方、イスラム組織ハマスは、住民の解放には攻撃停止と停戦合意が唯一の方法だと反発し、イスラエルの行動を戦争犯罪として非難している。
制圧計画は、住民の退避後に地上侵攻を本格化させ、完全占領には4~5カ月かかると予想されている。
ネタニヤフ首相の発言には、戦争の終結を望む一方で、ガザ占領という形での解決を避ける姿勢が見える。しかし、この戦争の背後にあるのは単なる軍事的な戦術ではなく、深刻な社会的、政治的な不安定さである。停戦の条件を巡るハマスとの対立は、単に戦術の問題を超えて、根本的な解決が求められる。住民の安全を守りつつ、真の平和を築くための枠組みを設計することが必要だ。
こうした複雑な問題に対しては、単に戦闘を終結させることではなく、根本的な原因に取り組む具体的な対策が求められる。
まず、国際的な調停を強化し、停戦合意を実現すること。次に、ガザ地区のインフラ復旧と人道支援を迅速に行うこと。そして、長期的には地域全体の安定に向けた平和構築の枠組みを整備することが重要だ。
ネットからのコメント
1、イスラエルは建国以来、なぜ侵略を止めないのか。その根底を理解するには、シオニズムという行動規範を知る必要があります。この思想は、長年の迫害史から「自らの力で、全世界を敵に回しても、安心できるまで戦う」という信念を拠り所としています。一見すると、過去の悲劇的経験に基づく生存のための正当な要求のように聞こえますが、実際には他民族への無制限な非人道的行為や領土拡張を正当化するものとなっています。この発想は、究極的には世界から抵抗勢力が一掃されるまで無限に攻撃を続けてもよいという結論に行き着きます。そしてこれは中東にとどまる問題ではありません。欧米では既に「反ユダヤ主義」の名のもとで言論封殺や制裁が行われ、抵抗すれば「テロ」と認定して抹殺しようとする動きが顕在化しています。さらに、SNSでの情報共有すら問題視されるなど、ディストピア的状況が現実化しつつあります。
2、ロシアとウクライナの戦争は、一方的に始められて非道と言いながらも主権国家同士の外交のもつれからの戦争と捉えることは出来る。しかしこのイスラエルのガザ侵攻は、一部のテロリストと大勢の民間人を巻き込んだ、ほぼ一方的な攻撃だ。もっと踏み込んで言えば、イスラエルによるハマスとガザ市民の区別の無い虐殺行為に見える。世界が本当に今すぐ止めなければならないのは、イスラエルのガザ侵攻のはずだ。これほどの事をしてもアメリカもイギリスも、イスラエルには何も言えない。結局世界って金持ってたらなんでもありなのか。
3、もう「人質解放」が目的ではないことを隠そうともしていません。「降伏」などするはずがないでしょう。ジェノサイドによって難民であるガザの住民の先祖を生み出したイスラエルの国連加盟を国際社会が承認した際、「国連憲章の遵守」を確認していたはずです。しかしイスラエルは、これまで数々の休戦協定などの国際合意を一切守らず、国際法にも全く従おうとしません。挙句の果てには、国連を敵視し、事務総長を外交上の非適正人物として指定して面談拒絶し、国連総会の壇上で国連憲章のコピーをシュレッダーにかけるような国です。
もはや国連加盟国としての資格はありません。国際社会は直ちにパレスチナ国家を承認し、このユダヤ国家の承認を取り消すべきです。イスラエルとアメリカは世界から孤立させる必要があります。全世界が一致して行動すれば、この2か国だけで抗することは不可能なはずです。酷すぎます。
4、相手方を自分たちに服従させるのに、相手方の民間人の大量虐殺は非常に有効な手段だと、イスラエルは歴史から学んでいるのでしょうか。そして、民間人の虐殺はされるよりしろ!なのでしょう。まあ、核兵器を実戦利用し民間人を大量虐殺した人類史上唯一の国であるアメリカが、イスラエルの暴挙に理解を示し続ける限り、国際社会は見守るしかないよね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/6ead8bab0c9e3bbae5567ebe30ff398647fdcb3a,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]