長野県富士見町に設置されたソーラー発電所の敷地内で、不法に産業廃棄物が埋められていたことが明らかになりました。この発電所は昨年4月に許可を得ていたものの、工事完了届を提出せずに事業を開始していました。今年2月には町から売電停止の勧告を受け、3月には売電が実際に停止。さらに5月に違法工事についての情報提供があり、県警と県による現地調査で約3.
4トンの未処理産業廃棄物や約49キロの太陽光パネルが埋設されていることが確認されました。町はその結果を受け、8月に発電所事業者「ミトヨテクニカル」に土地造成の許可を取り消しました。同社は「工事会社に任せているので、詳細は不明」と述べています。

この事件は、現代における環境意識の欠如と利己的な事業運営の典型例と言えます。まず、発電所事業者の「ミトヨテクニカル」が不法廃棄に関して「工事会社に任せているので、こちらではわからない」と責任を転嫁している姿勢は、法や倫理に対する無責任さが露呈しています。事業開始前に十分な監督が行われなかったことが、制度の欠陥であり、監視体制の強化が求められます。解決策としては、まず、廃棄物管理の厳格な監査制度の導入、次に、業者に対する法的責任を明確化する立法措置、そして、第三者機関による定期的なチェック体制を構築することが考えられます。
この事件は、企業利益を優先する姿勢が長期的に見ればどれほど社会や環境にダメージを与えるかを示唆しています。持続可能な未来は、責任ある行動と透明性によってのみ実現されるべきです。

ネットからのコメント
1、脱法行為によるメガソーラー建設が横行しているということです。その内容は、環境アセスメントが必要となる土地の改変面積は自治体ごとの条例で異なるが大体5〜10haの範囲。そして、森林を伐採しても、根を抜かず、土地の形状や排水状況などを変えない場合は、土地の改変に当たらないと解釈されることから、切り株をまたぐように太陽光パネルを配置する様にして、そのパネルを支える四隅の支柱の面積をパネル数で掛け算した数値を土地改変の面積と申請して、環境アセスメント逃れをする事業者が増えているということです。
順法意識が薄い事業者がやるのがソーラー発電事業ですから、こういう誰も立ち入らないソーラー発電所を産廃置き場にする事業者がいてもおかしくないでしょうな。
2、書類上の確認だけで何故、抜打ち(検査)・現場検証等を行政はしないのかと思います。だから知らないうちに産業廃棄物や土砂等が山積みにされたり今回と同様に埋められたりするんだと思います。自然環境破壊の手助けをしている様にしか思えないですね。孫請け業者の通報ではじめて知るという事は職務怠慢だしあり得ない事だと思います。もうソーラー発電は禁止にし埋まっている物を全て取除き原状回復をさせるべきだと思います。其れが出来ないなら裁判に訴えて原状回復費用と裁判費用を徴収して其の費用で原状回復をするべきだと思います。
3、ソーラーパネル設置業者は、作ったらさっさと管理事業者に高値で売却して逃げるんじゃないの?そういう事業構造でしょう。名の通った大規模国内企業が設置から管理まで全てをコントロールしないと、いつまでたっても何も改善しないんじゃないかな。全国のメガソーラー設置に関するトラブルは無くならないと思う。
4、産廃処理に関しては発注者(建築主)にも責任が及ぶため、工事業者に任せていた、判らないでは済みません。工事完了届け未提出であれば工事は終わっていない訳で必要な検査を受けていない事になります。事業者側の責任は免れないでしょうね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/301ce48f3fb6dbffc3651f1aae16ad5a53f3d4f1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]