【事件概要】
2024年、ある家庭の実家のタンスから聖徳太子が描かれた旧1万円札(1958年発行のC号券)が見つかり、その価値が話題に。1986年に支払停止されたものの、現在も日本銀行での交換や理論上の使用が可能。通常は額面通りだが、未使用で保存状態が極めて良く、ゾロ目や階段番号など希少な記番号がある場合には、3万円~最大50万円前後の価値がつく可能性がある。
高額査定を狙うには、状態の維持と複数業者への相談が鍵とされる。
【コメント】
古い紙幣が“お宝”として注目を集めること自体は微笑ましいが、その裏にあるのは日本社会の「現金至上主義」と「資産の死蔵」という問題だ。実家のタンスに旧紙幣が眠っていたという現象は、全国で多く見られる。だが、それは資産が本来の価値を果たしていないという異常な現実でもある。
本質は、長年にわたり金融リテラシー教育が軽視され、世代を超えて「お金を動かさずに保管する」習慣が根付いてきたことにある。高齢者の資産管理、相続対策、紙幣価値の認識不足は、経済循環を妨げる一因でもある。
対策としては、①学校・地域での実用的な金融教育の導入、②高齢世帯への定期的な資産確認サポート、③旧紙幣を含む「死蔵資産」の把握と活用を促す行政キャンペーンが急務だ。
現金が「ただしまわれている」だけの社会は、資産を眠らせ、経済を止める社会である。お札は使ってこそ意味がある――それを再確認する好機ではないか。
ネットからのコメント
1、昭和50年頃で小学生の時の思い出ですが、夏休み中で学校のプールへチャリンコで行く途中、聖徳太子の一万円札がヒラヒラと道端で飛んでいてビックリしながら拾いました。さんざん悩み駄菓子屋でアイスを買う決心をしましたが、店の婆さんは親と来ないと一万円は使えないと拒否されたので、母親にお巡りさんに渡してと預けました。その後は何事も起きず夏が終わりましたが、未だに母に渡した後悔があります。
2、「なんとなく捨てられずに保管していたのよ」いやいや。捨てないでしょ普通。旧札になっても額面通りの金額で使えるんだから。もし仮にどのお店でも断られたら日本銀行の本支店まで持ち込む必要があるので古すぎると面倒だけど。聖徳太子ならまだ使えるのでは?
3、同じ一万円として使えても、当時の一万円と今の一万円の価値って違うと思うのよね。価値あるうちに使えばいいのに。
今なら家族で楽しくごはんしたら終わるけど、もしかしたらその時期の一万円は給料くらいあったかもしれないんだよね。
4、お店に持ち込むと状態の悪いものは額面以下と言われる場合があるけど、銀行に持ち込めば額面通りで預金できます。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e9d8e1d2b94c5c9a4fda5a882d687ccfdda5f0ab,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]