斎藤嘉隆参院国対委員長は12日、日本維新の会の吉村洋文代表が提案する議員定数削減法案の今国会成立を強く求めたことに対し、これを「無知の極み」と痛烈に非難した。斎藤氏は、現国会の状況を鑑みれば法案の成立は不可能であり、もし本当に成立を望むのであれば、各党との入念な協議と正当なプロセスが必要であると述べた。さらに、「無理に通そうとする姿勢は国会の常識に反する」として、吉村氏の行動を厳しく批判した。

一方、吉村代表は「会期を延長してでも結論を出すべき」と主張、決着を求めて対峙する姿勢を崩していない。

この問題は日本の議会制度の欠陥を浮き彫りにしている。まず、法案成立のプロセスを軽視する姿勢は、議会の基本原則を壊す危険性を孕んでいる。吉村氏が主張する議員定数削減は、その意図として税金の節約や政治の効率化を謳うが、その前に法案成立の手続きや関係者間の対話を無視することは本末転倒だ。具体的な解決策としては、まず各党と共に成立可能な法案の内容を透明性のある場で議論すること、時間を掛けてでも合意形成を促進すること、また、一般市民を巻き込んだ公開討論を通じてメリットとデメリットを明確にすることが挙げられる。制度を軽視する行動は、長期的には市民の信頼を損ない、政治不信を招くだけである。透明性と民主的手続きの尊重がいかに重要かを再認識する必要がある。

ネットからのコメント

1、この件については、維新の進め方に強い違和感を覚えますね。本気で成立させる意思があるのであれば、「1年後に自動削減」という時限的な仕組みを組み込むはずがありません。その設計自体が、当初から「通らない前提」のシナリオだったことを示しているように見えます。仮に本気で可決できると考えていたのであれば、政治的な読みがあまりにも甘いと言わざるを得ず、出直した方がいいでしょう。

2、そのとおりです。大阪知事にそこまで言われることはないし、小さな地域政党のようなところが巨大自民を恫喝し無理を通そうとしている。結局は自民にうまいこと載せられただけだということがまだお分かりではないみたいですね。議員定数は必要だと思うが、政治資金の不適切使用でキャバクラとかに使用してている議員もいる維新はまずは自ら自腹を切ることを徹底してからの話ですね。

3、その通り。吉村君も駄々っ子はやめてください。本当に「身を切る改革」で議員定数を減らしたいなら、まずは「大阪選挙区は１人でいい」くらい言い切ってくれないと。まぁ議員定数を減らすより、政党助成金。

旧文通費、歳費、これを減らすだけで支出は議員定数削減よりずっと減らすことができる。しかも「歳費は安いけど国のために頑張りたい」という本物の国家議員が誕生するチャンスも増える。

4、ルールを守る側と壊す側。折り合える所はあるのだろうか。国会議員じゃない吉村さんはやはり無知なんだろう。府議会と同じに考えているのかもね。府のルールは府が決めるだろうから府についてはルール作る側だけど国会のルールは国会議員が作るんだろう。多数の理解が必要だから大小各党への根回しが必要。