沖縄でビジュアル系バンド「グランギニョル」が「ひめゆり学徒隊」をテーマにした公演を行ったが、初日に行ったコスプレと空襲警報の音源使用が物議を醸し、最終日の公演は中止となった。この公演は12月10日から12日までの予定だったが、初日の演出が沖縄戦で多くの犠牲を出したひめゆり学徒隊の歴史を軽視していると批判が集まった。SNS上で議論が拡大し、「いい加減にしろ」「配慮に欠ける」との声が広がり、公演中止に至った。
グランギニョルは、意見を受け中止を発表し、チケット代の返金対応を説明した。

この事件において、「グランギニョル」の演出は歴史に対する配慮の欠如を露呈したものと言える。他者の犠牲や痛ましい歴史を軽視する姿勢は、社会全体の文化や歴史に対する尊重を損なう危険性を孕んでいる。このような行為は、単に感情的な反発を生むだけでなく、より深刻には歴史認識の欠如という制度的な問題を浮き彫りにする。こうした状況を改善するために、まずバンドは沖縄の歴史について学び直し、自身のパフォーマンスが持つ影響力を理解する努力が必要だ。また、イベント企画者は歴史的背景についての事前のリサーチを徹底することで顧客の感情に寄り添うことが求められる。さらに、社会全体が歴史教育を強化し、個々の創作活動が歴史を無視しないような風土を育むことが不可欠だ。
結局、歴史に対して敏感になり、文化との共生を意識することで、人々の心に響く真の理解と共感を育むことができるはずだ。
ネットからのコメント
1、自分はひめゆり平和祈念資料館に行ったし、生き残られた方の証言集も読んだけど、こんな地獄を味わった乙女たちがいるのかと血の気が引くほど、悲しみとも怒りともつかない複雑な気持ちになりました。人類の黒い歴史を面白がったり利用したりする人がいませんようにと願っています。
2、コスプレやったってことはひめゆり部隊のことを少なからず調べて知ってますよね?空襲警報も使ってますから知らないは通じない。沖縄の人を煽りに煽りまくって何がしたいの?
3、この記事ではコスプレと空襲警報の事だけが書かれているけど、他の記事も読むと公演名に「ひめゆり学徒隊」と入れているし、ひめゆり平和祈念資料館所蔵とみられる学徒の写真を加工したものを公演宣伝に使用したり。彼らが自分たちのパフォーマンスを通して世間に平和を考えて欲しい、ひめゆり学徒隊について知って欲しい、などの意図が有れば兎も角、1日目の公演後に批判が相次いでいるのならそんな意図は見受けられなかったのでしようね。
4、何か勘違いしている。人が亡くなっている出来事なのに。とうとうひめゆりもコスプレの題材か。80年経つとこんな扱いになるんだな。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1c5597fb8ce46b465c89c372dc5840b0c47a9e16,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]