オーストラリアで16歳未満の子供がSNSを利用することを禁止する法律が10日に施行されました。この法律により、主要なSNSプラットフォーム10社が16歳未満のユーザーのアカウントを無効化し始めており、TikTokではすでに20万件以上のアカウントが停止されています。この突然の規制は、SNSを日常の一部として育ってきた若者に大きな混乱と不満をもたらしています。
多くの子供たちは、いじめや有害情報からの保護という目的は理解しながらも、友人との交流や自己表現の手段が奪われることに対して反発しており、中には親のアカウントを借りたり偽の年齢で再登録を試みる動きも見られます。この法律を推進したアルバニージー首相は、この規制を「世界を先導するもの」とし、国際的な広がりを期待しています。

オーストラリア政府の16歳未満のSNS禁止措置は、子供たちの安全を守る名目で実施されましたが、その背後には深刻な制度の欠陥が見え隠れしています。まず、この法律は若者の自己表現や社会的交流の場を一方的に奪うものであり、その影響を十分に考慮していないようです。若者たちは、デジタルネイティブ世代として育ち、その生活はネットと切り離せないほど密接に結びついています。
問題の本質は、SNSを悪として排除するのではなく、その中での安全教育や適切なガイドラインの不備にあります。
政府が真に目指すべきは、SNS上での責任ある利用を促進し、子供たちが安全にその利便性を享受できる環境の整備です。
具体的な解決策としては、1) 学校及び家庭でのデジタルリテラシー教育の強化、2) 各プラットフォームにおけるコンテンツモデレーションの厳格化と透明性の向上、3) 子供たちが相談できる窓口の設置と利用の促進、が挙げられるでしょう。
この法律は一時的な解決に過ぎず、根本的な解決を求めるなら、若者たちがテクノロジーと共存しながら成長できる社会の構築が不可欠です。翻って見るべきは、制限ではなく教育と共生の道筋です。
ネットからのコメント
1、前提として閲覧は禁止されない。ログインしての発信やコミュニケーションが禁止になるとのこと。16歳未満で不特定多数の人とのネット交流をする必要があるかという観点で一定の説得力はある法律だと思う。
2、今までに使えていた子たちには不満に思う子も相当数出てくるのは仕方ないでしょうね。ただこれが世界的に当たり前になれば使えない状態が通常なので、不満も段々と減ってくるでしょう。我々が中高生の頃はインターネットすら身近になかったですが特に不満もありませんでしたし。
問題は親が抜け道を提供したりするとザル法になるので年齢確認は徹底的にやるべきでしょうね。
3、素晴らしい取り組みだと思う。楽しいことより害悪な部分が圧倒的に多いんだから規制していいと思う。つい一昔前まではなかったもの、別になくても何も困らないんだから。ネットは規制が緩いところが多いからどんどん規制していいと思う。便利なものなんだから楽しく便利に使い、悪質なものや悪影響を及ぼすようなコンテンツはどんどん取り締まってほしい。とくに悪いことしたり反反社関連の人間がSNSで利益を得ているような現状は早急に取り締まるべき
4、禁止は賛成ですね。年齢の妥当性は別として、SNSでの犯罪の高度化や常態化が進む中、SNSの性質上国際犯罪に巻き込まれる可能性も高くなっている。成人でさえ防御対応が難しく、便利性以上のリスクがある。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e8b69104672f7b798015137d09283a5304808f07,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]