福岡県篠栗町の南蔵院では、訪日外国人観光客によるマナー違反や過剰な対応コストへの対策として、2023年5月より「日本人および日本在住者は無料、外国人観光客は有料」の拝観料二重価格制度を導入した。外国人は1人300円の拝観料を求められるが、日本在住を証明できれば無料となる。
この制度は、多国籍の観光客からの大音量音楽やダンス行為、聖地での不適切な振る舞いの対応としての背景がある。一方、この取り組みが観光業界全体の持続可能性や地域住民への悪影響を軽減するに至るかは議論が続いている。姫路城や京都市でも類似の料金差別導入案が取り沙汰されており、日本全体の観光政策として注目を集めている。

南蔵院の「外国人のみ有料化」に踏み切った背景には、宗教施設としての神聖性を守る必要性があり、経済的負担を公平にするという意図が存在します。しかし、こうした二重価格制が日本の観光政策における公正性や開かれた多文化主義とどのように折り合いをつけるかが問題です。
まず、この制度の明確な目的として挙げられる「マナー問題」と「追加コスト」への対応が、外国人全体をターゲットとした形になっていることには違和感があります。
宗教施設のマナーは滞在歴や国籍に関わらない問題であり、この二重価格制が公平性や解決策の選択肢を制限していると言えるでしょう。
制度の改善策として以下の提案が考えられます。
入場前に、全ての参拝客へ「マナー指導」やガイドライン配布を徹底的に行う。外国人観光客向けに寄付金型の運営資金調達を進める。マナー違反が目立つ参拝者へ場合に応じた罰則や指導を行い、「拝観料」ではなく対応コストとして透明性を求める形にする。現状では「日本在住者無料」の基準が外国人居住者にも適用される一方、国籍や滞在期間の一元的な分類に問題が残ります。本来宗教施設が持つ「万人に開かれた神聖な空間」という性質が、経済的な差別や文化的排他を生む土壌になっていることは矛盾的です。この課題を克服するには、多国籍観光の現実を受け入れつつ、相互の理解を促進し信頼を築く道が模索されるべきでしょう。
ネットからのコメント
1、その肌を隠す布は貸し出しじゃなくて売るようにしたらいいね。仕入れが大変かもしれないけど、返ってきても洗濯とかして大変だろうし、返却されてない事実があるんだから。
他の国だと肌露出してたら、布の貸し出しや販売はなく、容赦なく入れないところもある。一生に一度しか来れないようなところなわけで、それ考えると布売ってて入れるようにしてるだけありがたいと思う。
2、写真にある注意書き、海外でも昔からありますよ?ヴァチカンのサン・ピエトロ寺院も同様の禁止事項として書いてあるし、別の国では女性はスカーフ等で頭を覆ってないとだめという場所も。日本は今まで言って来なかっただけで、神社仏閣へ行く際には服装の最低限のルールはある。又お寺の中を拝観する際は裸足はだめとか。海外から来る観光客は日本の神社仏閣はアトラクション施設位にしか思っていない。例えばキリスト教の日曜礼拝にブラ紐出して紐のキャミソールに下尻見えそうなホットパンツに裸足&サンダルで行っても良いの?貴方の国は?って事でしょ。嫌なら行かなきゃいい、来なくていい、それだけ。
3、2016年にポケモンGOが流行ったときにあちこちの寺や神社でゲーム禁止の立て札が立った。基本的に境内はその寺社の私有地。どんな行動を許可してどんな行動を禁止するかは所有者にある。
ここはそういう事をする場所ではありません、嫌なら他所へ行ってやりなさい。という事。日本人同士なら言わなくても済む事が外国人には通じないので、あれダメこれダメとリストアップするのは今の世の中仕方ない。和の空間に外国語は無粋だからそういう立て札は本当は少ない方が良いんですがね。
4、自国民と外国人観光客で料金体系が分かれてるのは世界的に見ても全く珍しくない。日本は遠慮して、差額が小さい方やと思うよ。もっと差を付けてもいいんちゃうって個人的には思ってる。この記事のお寺のように、マナーの悪い外国人によって実害を受けてる観光地は多々ある。まぁ近平のオーバーツーリズム対策で中国観光客が減ってきたら少しはマシになったという観光地が増えたみたいやから、近平にはこのまま規制を続けて欲しいね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1d8efa16e01a01ecf32b97e6bdeaec3c41519211,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]