広島県代表の広陵高校が全国高等学校野球選手権大会で1回戦を勝ち抜くも、部内の暴力事案の発覚により出場辞退。この事件は単に一校の問題に留まらず、全国の高校野球部に蔓延する悪しき慣習として注目されている。元日大三監督で現在U-18日本代表監督の小倉全由氏は、野球部の文化改善を「監督の責任」と強調。本記事では彼の言葉を借りて、制度的な問題とその背景に迫り、部内の上下関係やいじめの根深さを浮き彫りにした。
暴力やいじめが高校野球の暗部として残る現状は、言語道断である。長年にわたり指導者がこれを見て見ぬふりしてきたことが、問題をさらに拡大させた要因である。小倉氏が示すように、問題の本質は指導者の責任にある。彼のような指導法が全国的に広まる必要がある。第一に、指導者自身が模範となること。第二に、良好なチームメイト間のコミュニケーションを奨励する体制を作ること。第三に、選手のメンタルケアと人間教育を一層充実させることが必要である。上下関係の歪みや暴力が続けば、野球というスポーツは廃れていくだろう。そうした現状を反面教師に、小倉氏のような革新的な指導法が広がることを期待する。寛容さと理解が勝る文化があるべき姿である。
ネットからのコメント
1、小倉新監督のラストミーティングがユーチューブで流れていたが、3年生は卒業した3年生に、2年生は3年生に優しくしてもらったことを1年生にもやってあげるんだぞ!嫌なことがあったら絶対下には伝えない!○○でいじめがあったとかあるがそれは絶対ダメだよ!それだけは約束してくれ、と。
それだけ見てもいかに上下関係が悪しき伝統を作る、と言いたかったんだろうな、と。後を受け継いだ三木監督も同じ思いだろう。日大三高のような学校と某今年の甲子園で話題になった学校。どちらで野球やりたいかは明白だろうね。
2、テレビ番組でプロ野球OBが高校時代のシゴキをネタとしてよく喋っています。桑田さんやイチローさんはそれを教訓にそんなことがあってはならないという話ですが、多くのOBは笑いのネタだったり自慢げな昔話にしています。テレビ局は視聴率が取れたらありなんでしょうけど、番組のあり方を考えた方がいいと思います。
3、「『あのしごきに耐えたからこそ、今がある』『厳しさを乗り越えたからこそ、プロ野球選手になれた』こう誇らしげに答えているOBたちの考えが間違っているんです。こういう影響力のある人がこれを言ってくれたのは嬉しい。非常に共感できます。
4、本来なら支配と服従の関係ではなく、上級生は自身の知識や経験を活かして下級生をサポートし、成長を促す存在でなければならない。先輩が模範となり、時に厳しく、時に優しく接することで、後輩は安心して教えを請うことができ、また後輩からの感謝の気持ちが、先輩の責任感も育む。
こうした関係性は、大人の指導がなくても自然に身につくべき道徳や倫理観に基づくものであるはずだが、いずれにしても互いに尊重し成長を支え合う関係性が健全なチームの基盤となる。そのための環境づくりが大人たちの務めなのではと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/35a11b70d3f81c021d8e8a7723647839cbed46e2,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]