10月現在、日本は円安が進行し、ハイパーインフレに陥る可能性が懸念されています。嘗ての通貨信用固守から離れた日銀の異次元金融緩和政策が、その原因と指摘されています。藤巻健史氏は、日本の国力低迷は鉱工業国からの脱却と不健全な成長モデルが要因とし、警鐘を鳴らしています。名目GDPが2026年にインドに抜かれ、6位に後退する予測もあり、借金の膨張、成長停滞、中央銀行の不透明さが問題となっています。

対策としては、資産の多様化、ドルなど他通貨での保有、安全で誠実な金融政策の追求が求められています。

日本経済は、近年深刻な状況に直面しています。まず、持続的な低成長と膨大な国債残高が国内の財政健全性を脅かし、日銀の異次元金融緩和は信頼性を欠いています。こうした健全性への欠如は、ハイパーインフレの可能性を高め、通貨と市場の安定に深刻なリスクをもたらします。政策改善が急務であり、以下の方策を推奨します。第一に、責任ある財政政策の実施。第二に、金融政策の正常化と公正な市場原理の回復。第三に、成長戦略に基づく産業構造の改革を進める。国力の強化は、単なる経済指標の改善以上に、日本の未来に対する責任であり、今すぐにでも対応が必要です。価値ある国際的プレーヤーとしての日本の復活は、国民全体の期待であるべきです。

日本の挑戦は、過去ではなく未来を形成する行動から始まります。

ネットからのコメント

1、アメリカが3回目の利下げを行い、反対に日本は長期金利が上がっている。本来なら金利差が縮まったことから円高に振れても良さそうなものを全く反応しない。それはアメリカとの金利差では為替が動かなくなってしまったということ。問題は日本が抱える債務が重しとなって先行きの金融不安が増しているからだ。高市政権での補正予算で追加11兆円もの国債発行する。投資家は厳しい目で日本を見ている。

2、1ドル500円超えとか、ありえない与太を飛ばしていたエコノミストが何を言っても信ぴょう性が無い。為替レートなんて、ソロスチャートぐらいしか指標が無いんだから、普通はソロスチャートを使って分析するけどね。ちなみに今のドル円レートはソロスチャートに基づくと1ドル120円ぐらいの水準が適正レートになっている。

もちろんソロスチャートは乖離幅が大きいから、いまのように適正レートから30円以上乖離する場合もある。だけど乖離幅は確率計算できるし、例えば1ドル200円を超えるような円安はまず発生しない（確率的に1%未満）。藤巻健司の与太を正しいと思う人は、FXで円売りを仕掛けてみればいい。

3、札を刷れば刷るほど円の価値が下がるのだから物価が高騰していくのも当たり前。そして円安でさらにインフレが加速。ハイパーインフレまでなるかは分からないが、不動産などの現物資産や外貨、株式に換えていかないとインフレ下ではJPYの実質的価値は目減りしていくので預金だけで持っておくのは危険。

4、ここで重要な論点があります。よく、インフレ時代には、実物資産で資産を持つべきだと言われ、株や不動産を購入する人は多いです。しかし、株や不動産はただの実物資産ではなく、それ自体が収益を生み出す資産です。そのため低成長で収益性が低いのに、その価格だけが上がるなら、ただのバブルでしかないということです。次に一般の財なら需要が無ければ供給を絞ればいいのですが、不動産の場合は、人口減少地域でも土地の供給が減るわけではありません。

なので、人口減少地域では、どんどん地価が下がるのです。そして、最後に日本株や日本の不動産は円建ての資産でしかないということ。実物資産であっても、円建ての資産である日本の株や不動産を持っていては、外国通貨建てで見たその実質的な価値は目減りしていきます。藤巻さんの言う通り、日本人が資産を実質的に守るためには、外貨建ての資産で保全するしかなくなっているのです。