【事件概要】
2025年1月22日、広島県の広陵高等学校の寄宿舎「清風寮」にて、硬式野球部の2年生部員4名が1年生部員1名に対し、暴力を伴う不適切行為を行った。具体的には、胸や頬を叩く、腹部を押す、胸ぐらをつかむなどの行為が確認された。学校は加害生徒の申告を受けて調査を実施し、2月14日までに関係者への指導と再発防止策を講じた。
日本高野連は3月5日、野球部に厳重注意処分、該当部員には1か月以内の公式戦出場停止を科した。被害生徒は3月末に転校した。
【コメント】
今回の広陵高校硬式野球部で発覚した寄宿舎内の暴力行為は、単なる「不適切」では済まされない重大な人権侵害だ。上級生4人が個別に下級生の部屋を訪れ、身体的暴行を加えるという構図は、もはや集団による“儀式化された制裁”の様相を呈している。
問題の本質は、暴力を許容する体育会系文化と、それを見過ごす学校側の構造的な鈍感さにある。再発防止を唱えるだけでなく、根本から文化と制度を改めなければ、形だけの謝罪で終わる。
対策としては、①部活動における上下関係の再定義とコミュニケーション教育の導入、②外部第三者機関による定期的な生徒ヒアリングの義務化、③寄宿舎内の監視体制強化と通報システムの整備が必要だ。
教育の場であるべき学校が、暴力の温床となってはならない。スポーツの名を借りて人を痛めつける行為は、「指導」ではなく、ただの暴力だ。厳しい改革こそが、真に強く美しいチームを育てる唯一の道である。
ネットからのコメント
1、報道にあるような暴力行為があったのは論外として、学校側のリリースのタイミングにも問題あるのでは。やましいことがなかったら、このようなタイミングでリリースはないだろう。3月に処分があったことを、いまここでリリースすることはおかしい。結果、選手を出場させるにしても、どういうメンタルで明日の試合に臨ませるんだよ。普通に起用しないとおかしいし勝っても負けても何か言われる。いずれにしても、健全な運営ができなかったことと、何を守らなければならなかったかは、大いに反省・検証されるべき。そして、このような事例が二度とあってはならない。
2、こういった不祥事が発覚して強行出場すると、長期的には学校にマイナスの影響出るし、もちろん本人たちは晴れ舞台の為に頑張ってきたんだろうけど、それでも甲子園出場を相対化して諦めさせる選択肢もあったと思うけど。
何より、このあと勝ち進んだりすると尚更酷いことになりそうなんだけど。
3、3月の時点で公表して春季大会を辞退、監督や部長の謹慎処分、該当部員に対し広陵高校の規則によって処分しといたら良かったのに。夏の大会に出た時点で、批判はあったかもしれないけど今みたいなことにはなっていなかったのに。
4、それぞれが個別に被害生徒の部屋を訪れ、暴力を伴う不適切な行為をしたことが判明しました。この部分で集団暴行では無いとアピールしてるのは、嘘ついてると思う。やられた経験上、1人ずつ部屋に来て暴行?ありえない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3a5c460031fe41d2b8dc9367361eda70fe372f33,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]