財務省が2024年11月に提示した「70歳以上の医療費を一律3割負担にする」という提案が社会保障制度改革の焦点となっています。現行制度では、70歳以上の窓口負担は所得に応じて1~3割と異なりますが、一律3割とする案が浮上しました。この提案の背景には、2024年度の概算医療費が48兆円に達することから生じる財政圧迫があります。
特に、75歳以上の高齢者による医療費が全体の4割以上を占めていることが理由です。試算によると、1割負担が3割に引き上げられると、患者の年額負担は最大1万4400円増となる可能性があります。これには、高血圧や糖尿病、脂質異常症など7つの生活習慣病が影響を受けます。日常的な医療費の削減策として、診療明細の科目変更や薬の賢い取得方法などが提案されています。

この提案は、公共の安全や社会的公正を大きく揺るがす問題として批判が必要です。まず、突然の負担増加は高齢者の生活を直撃し、特に定収入や年金生活者には深刻な影響を及ぼします。医療アクセスを制限することにより、個人の健康が損なわれるだけでなく、最終的に社会全体の医療コストを増大させるリスクもあります。制度の欠陥は、長期的視野に欠け短期的な財政圧縮に固執する政策方針に起因します。
解決策として、1) 年齢や収入に基づく負担割合の再評価、2) 予防医療と健康教育への投資拡大、3) 医療制度内の非効率な支出削減が急務です。我々は、高齢者が安心して医療サービスを享受できる社会を築くべきであり、目先の財政圧迫によって健康と福祉が犠牲になる状況を覆すべきです。
ネットからのコメント
1、高額医療費制度が維持されれば3割負担も仕方ないのかな?そうなれば無駄な通院も減るだろうから医療保険制度も維持されるはず。但しこれには生活保護者の医療費ただも3割負担にしなければ理解は得られないと思う。世の中には生活保護者より少ない年金で生活している高齢者はたくさんいるので、真面目に働いてきた人間が損をする社会は許されるはずが無い。
2、前期高齢者の時からずっと3割負担です。普段、町医者にかかって持病の薬を貰う程度の診察代や薬代は3割でも家計を圧迫することはないと思う。しかし大病をした時に高額医療費制度を利用する場合が3割負担だと、最初の3ヶ月は月額8万100円プラスで、多数回になると4ヶ月目から44400円です。
今は新薬で良い薬がたくさんありますが、ジェネリックもないので、たとえ寛解状態が続いても薬を飲み続けることになると医療費だけで年間で50〜60万円以上はかかります。年金だけで暮らしいる高齢者は預貯金がないと、治療を諦めるしかない人も出てくると思う。退職後に再雇用されたり、働き続けるとずっと3割負担になるし、税金もしっかり取られる。現役時代にしっかり蓄えて、高齢者になってからは働かないという選択をした方が医療費や税金はかからない。こんな政策しか考えられないなら、日本はますます景気が悪くなりますよ。
3、私は69歳。もうすぐ70歳でやっと医療費が2割になると思ってた処にこの改悪のニュースである。思えば、年金支給が60歳から65歳に改悪されたのも我々の世代からである。我々の世代以下は割食ってる。今の子育て世帯みたいな厚遇な手当もなかったし、医療費・保育料無料もなかった。
4、若い方々が負担増で苦しんでいるのですから3割でも仕方ないかと思いますが、何故一律なのかが不思議です。高齢者でも所得差はかなり有ります。
若い方々と同じように所得額によって負担割合を変える方がベターだと思います。しかし、消費税を導入するときには福祉目的税として将来の社会保障原資の不足に備えるとか言っていたのに社会福祉以外の目的に流用したからこうなってしまったのを自民党も反省すべきと思う。消えた年金問題の時もそうだったが、何でも自分たちは責任を取らず国民から搾り取って穴埋めをする。いい加減にしてほしい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/7c7bf0add2f54e9d4feeb6c027c24d8d33228ea1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]