大阪府の吉村知事は、13日に万博会場に向かう大阪メトロ中央線でトラブルが発生し、運転見合わせが生じたことで多数の帰宅困難者が出たことを受け、運行停止時には徒歩で会場外へ移動し、自家用車で迎えに来てもらうことを認めるべきと主張しました。現在、自家用車での来場は原則禁止ですが、吉村知事は障害者用駐車場や夢洲のパークアンドライド駐車場を緊急時に開放することを提案しました。
彼はこれを博覧会協会に提案し、通常制限されているが緊急時には解禁すべきだと説明しています。結果として、吉村知事はルールの柔軟な運用を求めています。
吉村知事の提案は、一見合理的に見えるかもしれませんが、根本的な問題を見過ごしている感があります。まず、公共交通機関の信頼性が確保されていないことは大きな問題です。これが改善されなければ、今後も同様のトラブルが発生し続ける恐れがあります。障害者用駐車場やパークアンドライドの開放は緊急時の対策として一時的な解決策に過ぎず、これを頼りにするのは問題の本質を見誤る危険があります。最も実行可能な解決策は、まずは輸送インフラの安全性と信頼性を向上させることです。具体的には、異常時のバックアッププランの練成や、安全性を高めるシステムの導入が考えられます。
また、万博運営側と交通機関とのさらなる協力体制を構築し、予測不可能な事態に対して事前に準備を行っておくことが重要です。最後に、安全性と効率性の観点から、このような例外措置が恒久的に制度化されるべきではなく、吉村知事が目指す緊急時の例外規定も限界を持つことを認識すべきです。真の解決には、短期的な対応を超える長期的な戦略が求められます。
ネットからのコメント
1、大阪メトロのトラブルが次に発生したとしても、また同じ時間帯に起こるとも限らないし、閉館前までに復旧すれば問題ないでしょうし閉幕まではあとわずか。自家用車で迎えに来て貰えるのは大阪近隣の人達だけ。小さな子供やご高齢の方は、大橋を徒歩で移動するのは難しいでしょう。万博会場で一夜を過ごす方が安全かも。
2、一番の問題は地下鉄が停止した場合の代替退避手段を考えていなかったことではないでしょうか?3万人や数万人を会場から退避させるには退避プランを事前に考えておかなければ無理です。通常の鉄道の振替輸送にはバスが使われますが万博の場合、人が多すぎて無理です。そうなるとJR桜島まで徒歩で行くしかないと思うのですが、此花大橋の歩道閉鎖を4年前にしてしまいました。
迂回ルートの常吉大橋から桜島へは此花大橋を経由する場合の3倍近く歩かねばなりません。この場合、安治川口駅のほうが近くなります。また此花大橋の車道を1車線潰しては人員や歩道にするためのカラコンの準備などすぐには出来ません。此花大橋の歩道を前みたいに歩けるように万博期間だけするのは無理だったのでしょうか?とにかく協会の想定の甘さが出たと思います。
3、こうなる事は予測出来てたのに万博委員会側が仕事を怠ったのがそもそもの原因なのでは…しかも来場者側に負担を押し付けるのはな。中央線のトラブルは2回目やで?確実に9月10月は台風シーズンになるのに中央線が止まる事は予定調和なんやが…
4、鉄道一本ではそれが運休したら文字通りの孤島になるってわかりきってたはずでは?なぜ予め複数ルートなり、非常時の運用方針なり確保してなかったんだろう国もなぜこんな計画でGOサイン出せたのか謎だな代替手段の確保って、この手の国際イベントでは基本じゃないの?
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ce7af7ba84ac165ad20d296979ac264109d56833,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]