緊急の課題として、NPB(日本プロ野球)が直面しているのは、MLB(メジャーリーグベースボール)に対する年俸格差である。この問題は、NPBのガバナンスの欠如に起因し、選手たちが米国への移籍を求める背景となっている。WBC(ワールドベースボールクラシック)はビジネス的に成功しているが、その創設も私企業の利害に基づいたものであり、NPBはこのような戦略を導入できていない。
特にセ・リーグは、放映権などをリーグ全体として統一できず、収益化に失敗している。NPBのガバナンスを強化し、コミッショナーの権限を増大させることで、収益性の改善や選手の流出防止が必要とされる。
現代のプロ野球界は厳しい現実に直面している。特にNPBにおいて、そのガバナンスの欠如がもたらす影響は深刻である。リーグ全体での収益向上のための結集が不可能な状況がある限り、この問題は改善しない。具体的には、リーグ全体の利益を最大化するため、コミッショナーオフィスの権限を強化し、新たな経営改革を進めることが急務である。セ・リーグにおいては、パ・リーグの成功例である『パ・リーグTV』に学び、放映権の統一販売を進めるべきだ。また、国際市場への進出を目指し、NPBとしての世界戦略を明確にすることも不可欠だ。
これらの対応が不十分であれば、NPBは現状のまま永遠に取り残されることになる。無論、改革には時間がかかるが、今これを急ぐことが未来の日本野球界の命運を決定づけるのである。
ネットからのコメント
1、不謹慎かもしれないが、今年の「ナベツネ氏と長嶋氏の相次ぐ逝去」がセ・リーグ変革の大チャンスなのだろうと感じる。やっぱりこの両者が強い権勢を誇っていたために「巨人中心主義」の牙城を崩せなかった。巨人も両者がいなくなったことでより常識的な球団に変貌する可能性が高まったので、全体最適の方向を取りやすくなったように思う。
2、やはりMLBが格上でしょう、MLBは世界中から優秀な選手が集まっているが日本は外国人枠があって3Aあたりの選手が中心。それでは市場も世界に広がらない、せめて外国人枠を無くせばアジア中南米からの優秀な選手、それに市場も広がる。日本プロ野球は今利益が出ているのだからアジア市場だけでも広げてほしい。
3、Jリーグのチェアマンや日本相撲協会の理事長など、他のスポーツ団体はその競技の経験者が組織のトップの座にいるが、NPBのコミッショナーは、野球とは全く縁のない法曹界のお偉いさんたちの天下り先となっているのが実情で、これではプロ野球界の改革なんて出来っこない。
心から野球を愛し、現状に甘んじることなく改良に意欲のあるプロ野球選手経験者がコミッショナーの座に就くべきだろう。
4、MLBの方がNPBより圧倒的に実力は上だと思う。まず、NPBは日本人中心だが、MLBは世界中のトッププレイヤーが集まるのだから勝てるわけがない。球のスピード、スイング、打球速度、守備範囲の広さあらゆる面そして何よりデータやシステム面でNPBはMLBより圧倒的に劣っている。しかし、各国代表として分かれれば少しは張り合える可能性がある。実際前回のWBC優勝したわけだし。なんにせよ、MLBの方が格上です。勘違い、自惚れてはならない。この先、技術も体力もデータも進化しないといけない。まあ、MLBも悪いところあるけどね。ボールの質とか、競技としての人気etc...
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2c3c6bfaa3f5b4535f550c93bd78e7c8c13101c2,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]