永井豪原作の『デビルマン』は、1972年にTVアニメとして放送されましたが、アニメ版とマンガ版は異なる結末を持つことが知られています。特にアニメ版では、ラスボスである魔王ゼノンを倒すことなく最終回を迎えた点が特徴的です。この背景には、マンガ版の連載が終了していなかったことや、続編制作の可能性を残すための戦略があったと考えられます。

また、同時期の他のアニメ作品でも似たような形で最終回を迎えるものがあり、『デビルマン』もその影響を受けた可能性が示唆されています。この未完結のスタイルは当時のトレンドであり、続編へとつなげる意図があったのかもしれません。

この件に関する解釈は、制作側の戦略を高く評価する視点があります。単なる打ち切りと捉えるのではなく、未来を見据えたクリエイティブな判断と見るべきです。物語を完結させることで劇的なカタルシスを提供する選択肢もあったでしょう。しかし、あえて未解決のままにすることで、視聴者の想像力を刺激し、続編への期待を高めることが可能でした。具体的な提案としては、発売当時のクリエイターやプロデューサーの意図を深掘りする制作秘話を公開すること、現代の技術を使ったリメイク版で新たな解釈を加えること、ファンコミュニティとの協力で続編制作を検討することが考えられます。

このアニメシリーズは、時代を先取りした思考の持ち主が集まったからこそ生まれた名作であり、現代においてもその価値を再評価すべきなのです。

ネットからのコメント

1、自分が住んでる地域でも妖獣ゴッドのエピソードは放送されなかった為　再放送時に足されたエピソードだと今の今まで思ってました　土曜日の午後8時からキカイダー8時半からデビルマンという今考えても画期的なプログラムに子供ながら心踊った記憶があります

2、テレビで慣れ親しんだキャラクターの漫画版を読んだらお話が全然違ってて絶句というのはこの当時よくありました。デビルマン、キカイダー、ゲッターロボあたりが自分の中では代表的です。テレビは子供向けに作れられているのに対して、漫画版は少年向けというかやや大人っぽく感じ、漫画版の方がすごい！となったものでした。

大人になるとテレビ版はテレビ版の良さがあると分かってきました。特に未完で終わってるから、アニメ版デビルマンの続編は今こそ作っても面白いかもしれませんね。

3、デビルマンのテレビアニメが終了してから公開された、劇場版映画「マジンガーZ対デビルマン」でもデーモン一族との戦いはまだ終わっていないと言う内容だったはず。それにしても映画ではマジンガーZのサポートに徹するデビルマンはカッコよかった。

4、当時はまだ幼稚園児で20時消灯だったのでキカイダーやデビルマンが放送される土曜日だけは特別に夜更かしが許されてました。でも眠さに負けて毎週観ていたわけではなかったので関東地方で最終回が放送されなかったことは当時は知りませんでした。後年、夕方の再放送で最終回は何度も観ましたし。すばらしい最終回でした。小学生になってから、毎週楽しみにしていた「小さなスーパーマン ガンバロン」来週もお楽しみにといっていたにもかかわらず翌週放送されず大ショックでした。今週だけお休みなのかなと思い次の週もそのまた次の週もテレビを付けましたがガンバロンが放送される事は2度とありませんでした。

スポンサーのブルマァクが倒産して打ち切りになった事を知ったのは少し後の事でした。