生活保護を受ける家庭で、子供を大学に行かせたいという希望があった場合の進学に関する課題について説明します。生活保護制度では、教育費の負担は義務教育までとされており、生活保護費から大学費用を捻出することはできません。しかし、「世帯分離」という手続きを行うことで、生活保護の対象外となり、独立した形で大学に進学することが可能です。

この手続きにより、親の生活保護費の算定に子供の収入が含まれず、学費や生活費は子供が自己負担で賄うことになります。支援制度として、日本学生支援機構の奨学金や高等教育の修学支援新制度を利用することで、住民税非課税世帯の子供には、授業料や入学金の減免、給付型奨学金の支給が可能です。また、高校在学中には「高校生等奨学給付金」があり、奨学金の情報収集や福祉事務所への早期相談が重要です。制度を理解し、活用することで、経済的理由での進学断念を避けることができます。

この問題は、生活保護制度が必ずしも進学希望者を十分に支えていない現状を示しています。まず、現行の生活保護制度が義務教育以降の教育費をカバーしていないため、多くの家庭が進学に不安を抱えることとなっています。親が生活保護を受けている場合でも、子供に奨学金や補助があるとはいえ、必要な手続きや情報収集が煩雑で、制度の利用が進学の障壁となることがあります。

問題を解決するためには、まず制度の周知と簡素化が必要です。具体的には、福祉施設や学校との連携を強化し、必要な情報や手続きを適切に案内する窓口の設置が求められます。次に、世帯分離に伴う生活費や学費の負担を軽減するために、奨学金の拡充や授業料の更なる減免が必要です。さらに、経済的背景に依存しない教育の機会均等を推進するために、包括的な支援制度の整備が急務です。経済的な制限から進学の選択肢を失う子供が多い現状は憂慮すべき問題であり、真に機会均等な社会の実現に向けて改革が求められています。

ネットからのコメント

1、家の事情をお子さんに話、諦めるか奨学金になるかと生活保護でなくても大学は行かせるのは難しいということもあるので生活保護費で義務教育ではない学校への費用に充てるのは違うかなと思います

2、もう、大学を考える年齢であれば家の事情を話して理解できる年齢だと思います。お子さんに責任は何もないので酷だとは思いますが、奨学金か自分で働いて学費を稼ぐしかないでしょうね。私の知り合いにもいます。生活保護は生活を立て直すためのものだと思うので、義務教育ではい学費に充てるのは違う気がします。

3、自分は大学は親が出してもらえない状況でありましたから一人暮らしをして働きながら通信制の大学に行きました。普通のとこよりは大学へ行く回数はかなり少ないのでその分働けましたがレポート提出や夜の19時くらいからの講義もあったりでそこまで楽ではなかったです。思うのは生活保護受給しながら大学に行かせるというのは最低限の生活と言えるかどうかなど考える必要はあるとは思います。生活保護は世帯ごとに出ますし世帯分離というのはよく使われる手法でもあるのかもしれませんが、その前に大学に行くとなるのであれば本人もそれなりの努力や犠牲ははらっていくべきだとは思います。お金なり時間なり・・・

4、普通に考えても、返済不用の奨学金取ればいいじゃないですか？うちの大企業メーカーに勤める院卒や大卒の子は、毎年数人、片親で、奨学金取って自力で卒業した子が入りますよ。あと、うちの知り合いのお兄さんは、新聞奨学金で、配達しながら、有名国立大の工学部で、大学院卒業までがんばりました。工面できない、学力も足りないなら、諦めるか、500万、1000万、借金してでもやったらいいだけです。

うちの氷河期世代入社の大学院卒は、全て奨学金などを借りて、借金800万近くとかもいますが、みんな頑張って働いて返してますよ。質問内容が、甘いです。大学に行きたい理由に自分が覚悟もてないなら、それなりの道を選択するしかない。