10月14日午前9時50分頃、JR京浜東北線の大宮方面行き普通列車が川崎駅で約5メートルオーバーランしました。この結果、当駅での乗客の降車は不可能となり、列車は定刻より5分遅れで蒲田駅に進みました。JR東日本は、運転士がブレーキをかけたものの降雨のため車輪が滑った可能性があるとし、原因を詳しく調査中です。川崎で降りられなかった乗客の便宜を図るため、蒲田駅では両側のドアを開けて柔軟に対応しました。

この事件について、まず異常な事態の発生に注目すべきです。降雨で車両が滑る可能性は認識すべき自然現象であり、これにより計画的な注意が払われるべきでした。次に、鉄道会社のリスク管理体制の不備が明らかになっています。雨天時の運行マニュアル改訂と運転士への訓練強化、さらに、車両技術の見直しを求める声が強まっています。他方、蒲田駅での迅速な対応は一部の救いとなりましたが、こうした対策が予め準備されているべきです。最後に、このような事故の未然防止は公共安全の確保に直結します。鉄道会社の責務は、安全運行の確立であり、その基本に戻ることが求められます。そうすることで、鉄道利用者の信頼を取り戻すことができるのです。

ネットからのコメント

1、オーバーランは致し方ないですが、過走余裕が5m程度しかないのは旅客としては少し不安。

設備の都合上致し方ないのでしょう。蒲田では進路を2、3番線に変更し南行きの2番線でも客扱い、川崎に折り返す旅客に対して配慮をしたのですね。折り返しの電車が在線していない確認も必要で、5分の停車の間によく対応したものだと思います。

2、京浜東北線ってTASCじゃないか？だとすれば運転士の責任超えてるよな。リスクとるならTASC切って手動で減速するしかないんでは？

3、その先に踏切がある駅ではバックできません。踏切を制御するシステム上、一定の区間内で列車がバックすると列車が通過し終えたと検知して踏切が開いてしまい、運転再開後に開いたままの踏切を列車が通過する事になってしまうからです。確かに乗客サイドからしたら迷惑な話ですが、安全上仕方ないですね。そして京浜東北線はTASCというシステムで一定速度以下になると停止位置（ホームドア）に合わせるためにブレーキは自動で行われます。最初のブレーキは運転士が掛けますが、その後雨で滑って停まりきれなかった事はTASCのシステム的な問題であり、運転士の技術的問題ではありません。

4、京急なんてもっとオーバーランしても戻してますよ。

雨が原因のようですが、システムを改修して、旅客への影響および、運転士のプレッシャーを軽減させてあげるべきですね。