脱毛サロンチェーン「ミュゼプラチナム」を運営する「MPH」(東京都大田区)が、18日に東京地裁で破産手続き開始決定を受けた。元従業員らは翌19日に記者会見を開き、「やっと一歩進んだ」と前向きな評価を示した。東京商工リサーチによれば、負債総額は約260億円に達し、債権者は約20万人。経営悪化に伴い、一部給与の未払いが発生していたことから、元従業員が5月に破産手続きを申し立てていた。
元従業員たちは給与未払いを含む不本意な退職を強いられたとして、経営陣への怒りを表明。MPHは6月の株主総会で解散を決議し、顧客には別会社を通じサービスを継続予定。また、今後は破産管財人による資産や債務の調査、国の制度を使った給与の立て替え払いの手続きが進められる見通し。

このような事件は、トップダウンの経営実務における欠陥と企業倫理の重大な疎漏を浮き彫りにする。給与未払いにより、多くの従業員が不本意な状況に陥ったことは、「MPH」の経営陣が従業員と顧客をどれだけ軽視していたかを物語る。経営陣はシステムの見直しを怠り、状況を悪化させた。まず、経営の透明性を確保することが必要だ。企業内部での早期警告を市場にも伝え、資金の再生を促進することで、従業員の生活と顧客の信頼を守ることが求められる。
更に、企業は財務状況やリスクに対するモニタリングを強化し、適切な対応策を準備するべきだ。こうした過程を経て、企業は自己の利潤よりも、社会に対する責任を優先する文化を育てる必要がある。倫理の欠如がどれほど社会の信頼を損なうか、省みるべきであり、失われた信頼を取り戻す努力を続けるしかない。
ネットからのコメント
1、破産手続き開始の「ミュゼプラチナム」の運営会社元社長の高橋英樹氏。資産がないので元従業員らに未払い分の給与を支払うことができない。契約が残っている利用者には、事業を引き継いだ別会社でサービスを継続する。ミュゼプラチナムの運営会社から事業を引き継いだ新会社「ミュゼ・メディア・ホールディングス」の代表は同じ高橋氏。そして業績は黒字。つまりは事業負債をミュゼプレミアムにかぶせて倒産させ、新会社は応分の対価を支払うことなく事業継承して、結果黒字を計上。これって法的には抜け道利用なんだろうが、かなりグレーゾーンな気がする。当然、新会社と旧ミュゼに資本関係とかは無いようにしてあるのだろうが、ミュゼからの資産譲渡とかはあったはずで、倒産させて負債を切り捨てる計画倒産的な行為とも取れる。
2、どう見ても計画倒産なので資産はとっくに暗号通貨などに変えて隠匿済み。破産宣告しても差し押さえられる資産はもうないので、給与債権も取り返せる金額は微々たるものでしょう。船井電機の件もそうだけど、こうした悪意のある計画倒産をちゃんと摘発できるように法改正すべきと思う。今は摘発への構成要件が厳しすぎる。
3、未払賃金立替払制度があるけど、満額は出ないようだこれも財源は税金であったり、他の企業からの保険費の徴収のようなシステムで成り立っているのだろうか放漫経営の会社のせいで、財源が減ってしまうことも問題だよね
4、2024年12月以降、約2,300人の従業員に対し、総額約15億円の給与が未払いに 。中には「12月の給料が半額しか振り込まれなかった」「3ヶ月分が支払われていない」という声もあり、生活に支障をきたした例が多数報告されています ミュゼの件は、従業員や顧客が深刻に傷ついた一方で、経営陣が方だけ「責任を問われない」ケースがままあるという、日本の仕組みの穴を強く突いています。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/052c563f4f0da3b15aa00f4c91f3c38202fc1f26,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]