2020年8月10日、CNNは、ドナルド・トランプ米大統領がホワイトハウス入り口に飾られていたバラク・オバマ元大統領の肖像画を撤去し、大統領私邸の階段中間部に移動させたと報道。一般公開区域から外されたため観光客の目に触れる機会はほぼなくなった。慣例では歴代大統領の肖像画は目立つ位置に飾られてきたが、トランプ氏はオバマ氏だけでなく、ジョージ・W・ブッシュ氏とジョージ・H.W.ブッシュ氏の肖像画も同様に移動させた。
背景には、オバマ政権への敵意や、ブッシュ家による過去の批判発言があるとみられる。
現職大統領が公的施設内で歴代大統領の肖像画を「私怨の延長」で隠す行為は、単なる装飾の変更にとどまらず、民主主義の象徴空間を私物化する異常事態だ。問題の核心は、制度としての「権力の継承と敬意」を守る慣例を、個人的感情で破壊できてしまうホワイトハウス運営の不透明さにある。改善には、①肖像画展示の配置ルールを法的・制度的に固定化する、②展示の変更には議会や独立委員会の承認を義務づける、③ホワイトハウス内文化財管理の透明化を図る、の3点が必要だ。歴史を刻む壁は、権力者の一時的な感情ではなく、国家の記憶を映す鏡であるべきだ。そこに映るのは敵意ではなく、民主主義の成熟した顔でなければならない。
ネットからのコメント
1、大統領に就任したら、国家全体の元首として党派性を超えた、人格的な振る舞いが求められる。
だからこそ、元大統領の葬儀には、党派を超えて存命の大統領が集う。ただ、トランプには「公」パブリックの観念が欠けている。自分の味方か、敵か。支持者か、反対者か。自分に利益があるか、ないか、しかない。これは異常なことだ。バイデンは、公然と前任者トランプを批判することは避けていた。そうした公人としての基本的振る舞いが、トランプにはどうしてもできない。外国訪問にビジネスや利権を持ち込むさもしい姿も、当人は意に介さない。異常に慣れないように、自戒すべきだ。
2、子供の頃に読んだ裸の王様が現代にもいてなんとも言えない気持ちになります。過去の話ではなくて世の中にはそういうものが存在すると思うもつくつぐ人間は学習しない生き物であることなくよくわかります。
3、「米司法省のパム・ボンディ司法長官は、オバマ政権の高官たちが「ロシアが2016年選挙に介入した」とする偽情報を流布した疑いについて、調査を命じた。」偽情報?ロシアの介入は今や「常識」だろうに。むしろ躍起になって否定することで疑惑の裏付けしてるようなもの。
4、自分さえ良ければ何でも良いという、傲慢で虚栄心に満ちた、ヤクザの親分の様な輩が国のトップに就いたらどうなるかと言う壮大な実験を、今我々は見せつけられている。本来アメリカは、極端にぶれても修正する事が出来る国の筈だが、ここまでボロボロに破壊されてしまうと、どうなるんだろうという感しかないですね…
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/c4c2944cd929e3ff845ccc9378037f264bcb2fef,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]