今年6月、ヨシコさん(29)は不妊治療を経て4つ子を妊娠しましたが、リスクへの不安から減胎手術を選択しました。この手術は、複数の胎児のうち一部を注射によって心停止させ、母親と残りの胎児の健康リスクを軽減するものです。しかし法律上、中絶の定義があいまいであるため、医師が堕胎罪に問われる可能性があります。実際に、3つ子以上の妊娠では4割の家族がこの手術を受けており、ヨシコさんも医師の消極的な姿勢と法律の不明確さに直面しながらも、手術を成功させました。
この問題に対応する形で、大阪大学のセンターが減胎手術の臨床試験を推進しており、国としての指針の確立が求められる状況です。

ヨシコさんのケースは、親としての決断がいかに困難であったかを示しています。多胎妊娠とそこでの選択は、一瞬で人生を変えることでしょう。医師や知識の不足、制度上の不備が彼らに負担を与えています。法律が手術を規制する一方で、必要性が消えず、選択肢が限られた結果です。まず、法的な位置づけを明確にし、医師が安心して手術を提供できるようにするための制度改革が必要です。また、減胎手術を受ける家族に対するメンタルケアの充実化も大切です。さらに、情報提供をもっと行い、家族が賢明な選択をできるようにすることが重要です。これらの改革が進まなくては、家族の不安は消えません。「命を選択する」とは、家族が打たれ続ける厳しい選択です。
制度が命を守るものへと変わっていくことを期待します。


ネットからのコメント
1、多胎妊娠は母体への危険性もそうだが、生まれてからが本当に大変だと思う。3人の子がいるが、この子達が同時に生まれてきていたらどれほど大変だったろうかと思う。母乳をあげることもままならないだろう。減胎手術の法的位置付けが曖昧と記事にあるが、不妊治療が保険適用になるなど多胎妊娠が今後増える可能性が高いことを考えると、法的整備や安全な手術法の確立と普及など早くした方がいいのでは。
2、3つ子の父です。
私達夫婦も不妊治療をして授かりましたが、当時は減胎手術の事は知らなかったので産むという選択肢しかありませんでした。大変だろうけど何とかなると思っていましたが、3つ子って想定以上にハードでした。私は仕事上途中で何度も家に帰れるような環境だったのでかなり子育てもしましたが、それでも2歳くらいをピークに嫁さんも鬱っぽく精神的に不安定でした。今年就職が決まったのでやっと一段落できるとホッとしていますが、可愛い赤ちゃんを連れている夫婦を見る度に「私達の子もあんなに可愛い時があったと思うけど当時の記憶が殆ど無いね」といつも言っています。最終的には何とかなりましたが、3つ子を育てた経験から4つ子だったらと思うとこの夫婦の考えも凄くわかります。減胎手術に批判的な意見もわかりますが、この夫婦も4人生まれて来て欲しいと思っているに決まっています。最悪を想定した夫婦の考えでしょう。
3、双子を育てるのでも大変なのに、4つ子を育てる苦労は計り知れません。誰もが産み育てられるわけでなく、育てられない人にとっては、減胎という究極の選択を迫られることもある。
子どもが出来たと喜んだのも束の間、母体や赤ちゃんのリスクを考え、短い時間で決断を迫られるのは本当に過酷です。正解のない選択だからこそ、当事者が責められることなく、ご家族でよく話し合って、後悔のないように決めてほしいです。
4、これは苦しい問題ですね。子どもは欲しくて不妊治療をしても3人4人同時となると話が違うとなる。もちろん子供は授かり物だからそんなことは言えないけども、母胎と胎児にリスクを伴うなら減胎も考えなくてはならない。そうなるとどの子を…と決めなくてはいけない。野生動物の世界では産まれてきても弱々しい子は見捨てられると聞くが、人間ではそんな判断なんて出来ないし倫理的にも問題になる。医師の堕胎罪についても法律が制定された時にこの事例はおそらく想定されてないので罪にならないとも言えない。授かった命を選択的に堕したという事実は一生付き纏うし、産まれてきた子たちに説明するか否かなどそれだけでも心が苦しくなります。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/64918c28ff2ec3234f04473c624296f6341b9915,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]