ローマ字表記に関する内閣告示の改定が2023年10月22日に行われました。1954年から続いていた訓令式が原則とされた規定が改定され、通常の使用において「ヘボン式」が基本となりました。これは、社会で広く使われている表記方法を優先する文化庁の審議会の答申に基づいています。今後、学校の教科書は2027年度からヘボン式に統一される予定です。
ただし、パスポートや定着した英語表記(例:judo、Tokyo)については、すぐに変更を求められるわけではなく、従来の表記がそのまま使われます。この改定により、社会の実情に合わせた柔軟性が強調されています。

この改定は社会全体のコミュニケーションの効率を高めるために必要ですが、制度としての改善がさらに求められる部分があります。まず、「訓令式」から「ヘボン式」への変更が必要だという声が長年ある中、今回ようやくその決定が行われました。告示に強制力はなく、実際の社会での使用頻度を重視される形で制度が動いている現状に初めて制度側が追随したと言っても過言ではありません。次に、学校教育においても必要な表記やカリキュラムの変更を2027年度以降の実施まで待たずに、迅速に進めることが求められます。さらに、定着した表記の柔軟な適用も確実に行われる仕組みや、考慮すべき他の言語表記の合理性についての再評価も進める必要があります。
過去の制度に縛られるのではなく、常に柔軟で実効的な制度改革を目指すべきです。これにより真に国際的なコミュニケーションの改善を実現することができ、それが日本の教育および文化の発展に寄与します。
ネットからのコメント
1、日本語の発音をよりアルファベットで正確に表すのはヘボン式でしょう。なお、訓令式の良いところは、母音を「aiueo」の5つ、子音を「kstnhmyrw」の9つとし、その組み合わせで日本語の50音を表すというシンプルさにあります。ヘボン式だと例外が生じてしまいますので、小学生向けには訓令式が推奨されたのでしょう。
2、基本的には公的な文書などに適用される話なんだろうから、生活をしていくうえで両方使えればどちらでもかまわないのかと。おそらくだけど、今もヘボン式が多くなっているけど、今後作られる標識や国や自治体が作る看板のローマ字表現がヘボン式に統一されていくんじゃないのかなと。
3、この際、ら行の表記もRからLへと入れ替えてくれないかなぁ。日本語の「らりるれろ」は、明確に舌の先を上顎に付けて発音するので、圧倒的にLに近いはずなんだけど。
これ不思議なのは、英語ネイティヴのヘボン博士も、なぜか日本語の「ら行」にRを当てちゃってるのよね。Rだったら舌の先を口の中で浮かせて発音するので、「らりるれろ」と「わゐうゑを」の中間みたいな音になるはずなんだが。
4、この改正はありがたい。ついでに私の会社で続いている、1~9の数字を表記するときは「全角」、10以上の数字を表記するときは「半角」、という見た目違和感しかない前時代的な表記も改めて欲しい
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/6de263aabb1cc69287d377ca2ed0cac93052700e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]