JR東日本は2025年3月から、運賃全体で平均7.1%の値上げを実施すると発表した。これは1987年の民営化以来、消費税導入時や増税時を除いて初めての本格的な値上げとなる。初乗り運賃は150円から160円に、ICカード利用者の料金も8~9円の値上げが予想される。運賃区分は現在、幹線と地方路線で異なるが、値上げにより幹線に一本化され、首都圏の運賃が高くなる。
一方で、私鉄と競合する12区間は割安運賃を維持する。通勤定期は平均12.0%の値上げ、通学定期は4.9%、またオフピーク定期券は15%引きのままで対象区間も拡大される予定だ。
消費者にとっては、生活の足となる運賃が一段と高くなることに対して不満が募るだろう。特に通勤定期や日常的な利用者には大きな負担となり、すでに高い生活費の中で、公共交通機関の利用がますます厳しくなる可能性がある。
運賃値上げは、確かに運営コストやインフラ維持に必要な措置である一方、その影響は利用者にとって直接的な負担となる。特に、民営化後初の大規模な値上げという点で、公共交通の料金体系に対する不透明感や不信感が増大するのは避けられない。政府は、企業の利益だけでなく、市民の生活を守るために、利用者負担を軽減できる施策を早急に講じるべきだ。
また、利用者の生活を考慮した柔軟な運賃体系や、オフピーク時の割引など、すでに導入されている優遇措置を拡充することが求められる。さらに、都市間移動の選択肢を増やし、民間鉄道の運賃競争力を高めることも重要だ。
運賃値上げは避けられない現実であるにせよ、それが市民生活を圧迫しない形で行われるべきだ。
ネットからのコメント
1、値上げも仕方ないけど、インバウンドしか買えないジャパンレールパスも値上げするべき。1週間新幹線も乗り放題で普通車50,000円、グリーン車70,000円は破格。このことを言うと必ず外国にも似たパスがあるとコメントされるけど、現状日本には在住者むけの得なチケットはほぼない。英国もフランスも、国民・旅行者関係なく買える割引チケットは数多くある。
2、企業として運営上値上げしなければならないなら上げたらいいですね。ただ話が逸れるのもあれなんですが、7%値上げするとその分また国の取り分も増えるわけですよね。例えば通勤手当として支給される定期券代も値上げされますね。人によっては標準報酬月額の等級が上がる可能性がありますね。
そうすると社会保険料負担が上がりますね。それはつまり給料が上がるわけでもなく理不尽に手取りが減ることを意味します。国は値上げを認可するのは構いませんが、その辺の矛盾も是正して下さい。
3、30年以上値上げしてこなかったんだから仕方がない無駄を削るとか効率化ってだけでは限界がある物価と賃金上昇の好循環を目指していかないと
4、国鉄からJRに変わり消費税を除く一度も値上げしなかったのは凄いこと。その間、トイレは綺麗になり、案内表示が付き、多彩な発車メロディが流れ、ホームドア、列車非常停止ボタンが設置され、自動改札も設置され、きっぷからSuicaに変わり維持費が掛かるものが多い。今は黒字でも鉄道を維持するためには運賃値上げは反対しない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/52583f8e8ba92331fad8d04f1de50945fa0c6710,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]