緊急避妊薬「ノルレボ」が国内初の市販化が決定された。第一三共ヘルスケアは、2024年2月2日からスイッチOTCとして販売を開始する。このアフターピルは、以前は医師の処方箋が必要だったが、今後はドラッグストアで購入可能となり、年齢制限は設けられない。ただし、安全性を考慮し、薬剤師の指導の下、面前での服用が義務付けられる。薬は1錠7480円とされており、広く普及することで避妊の選択肢が拡大し、女性の健康管理や権利向上に寄与することが期待されている。

この緊急避妊薬市販化のニュースには批判の視点が必要です。まず、価格設定には異常とも言えるほどの高さがあり、これが一部の人々にとって手の届かないものにするという問題があります。また、薬剤師の前での服用を原則としているものの、このプロセスの実効性やプライバシーへの配慮が十分であるか疑問です。制度の欠陥として指摘すべきは、価格の高さが緊急性のある問題解決を妨げ、経済的に余裕のない層には実際的な利益をもたらさない可能性があることです。解決策として、価格の引き下げや補助制度の導入、薬剤師の面前での服用がプライバシーを侵害しない形で行われる保証、そして、薬の配布における透明性の確保を求めます。このような薬の市販化は、本来、性と妊娠の選択肢を広げるものであり、高価格による制約でその有用性が損なわれることがないようにすべきです。
ネットからのコメント
1、このニュースを「モラルの問題」にすり替えて批判する声を見るたびに、現実を語るのはいつも当事者ではない人なのだと感じます。妊娠のリスクを最終的に引き受けるのは、ほぼ間違いなく女性です。時間、身体、将来設計、そのすべてに影響が及びます。医療機関にすぐ行けない状況、相談できない関係性、年齢や立場ゆえに声を上げにくい現実は、女性なら想像しやすいはずです。その中で「選択肢がある」こと自体が、どれほど重要か。薬剤師の面前服用や価格設定を見る限り、安易な使用を促す制度ではありません。道徳論で女性を縛るより、現実的に不幸を減らす仕組みを整えることこそが、社会の責任だと思います。
2、望まない妊娠を避けるため、緊急時にはこれまでより簡単に対処できるようになったことは良い点だと考えられる薬剤師の面前での服用が必要ならば悪用されるリスクは相当下がるので販売業者はこれを厳守しなければならないし、違反した場合の罰則規定も必要だと思うまた、これを常用する人が現れる可能性があるので、購入の履歴管理や薬剤師間での連携も必要なことではないかと思う
3、面前服用について「被害女性が申し出づらい」という意見があるが、勝手に買って飲ませるようなことを防ぐためには一旦面前服用から運用開始するのは正解と思う。飲めば魔法のように妊娠が無かったことになる薬ではなく、無理やり黄体ホルモンをコントロールして排卵止めたり子宮膜を薄くしたりするわけだから、体に相当な負担がある。継続的に毎日服用する低用量ピルでも飲み始めは結構しんどい。それをいきなり高用量で服用するわけだからめちゃくちゃしんどい。体質の差や排卵周期のいつ飲むかにもよるとは思うが、基本的には翌日も寝込むくらいしんどいと思う。そんな薬を、"避妊しなくてもアフターピル飲めばいいんでしょ"と無責任な性交する間柄で繰り返し飲まされるのは危険。女性の体を守るためにも、調剤薬局で処方&服用は必要と思う。
4、薬剤師です。若い女の子でも中年女性でも必要な時には恥ずかしいなどと思わずに使って欲しい。もちろん使わないで済むのが一番だけれど、これを購入したからと言って絶対に白い目で見たりはしません。また、もし何か辛い思いをしたなどがあれば相談(通報)の機会にもなれるかもしれないと個人的には思っています。
対面服用にしなければ悪用、転売は目に見えています。まだまだ高価ですが大きな前進だと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/fbb032a49b2ffc172b7dafd8bae43da41db9a7d1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]