【第一段階：300字以内の概要】

2024年6月20日、日本テレビ福田博之社長は、過去のコンプライアンス問題によりタレント・国分太一が「ザ！鉄腕！DASH!!」を降板した件に関連し、外部専門家によるガバナンス評価委員会（設置6月19日）の中間意見書を、7月28日に公表。21ページにわたり日テレの初動対応は「非常に適切」と評価され、今後は再発防止や組織文化の改革などを検討するとされた。

意見書は、対応過程の検証や対外説明の在り方に重点を置いている。

【第二段階：判断とコメント】

➡ この内容は「批判型」対象です。

【批判型コメント（約420字）】

一連の対応に「初動は非常に適切」との評価が並ぶが、それは本当に十分な評価なのか。国分太一氏の降板に至るまで、当初は詳細が曖昧にされ、プライバシーや人権の名の下に説明責任が棚上げされたままだ。社会的立場のある人物の不祥事対応において、「守秘」ばかりが強調されれば、市民の信頼は損なわれる。

問題の本質は、放送局という巨大な影響力を持つ組織に対し、内部統制・透明性・説明責任の制度設計が甘いことだ。ガバナンス評価委員会を設けたこと自体は前進だが、「評価ありき」での中間報告では自浄能力に疑問が残る。

解決策は明確だ。第一に、不祥事に対する情報開示基準の明文化。

第二に、説明責任を負う社長・幹部の個別責任の明示。第三に、番組制作・タレント起用におけるリスク管理プロセスの独立監査制度の導入だ。

信用とは言葉でなく行動で示すもの。今回の「適切」という評価に安住せず、次の失敗を防ぐ制度的な進化こそが本当の責任だ。

ネットからのコメント

1、対応は「適切」とのことですが、果たしてそうですかね？今まで一緒に高視聴率番組を作ってきたタレントをよく分からない理由でバッサリ断ち切る。「重大なコンプライアンス違反があった」「詳細を公には出来ないけれどセクハラ・パワハラがあった」。これだけじゃ、今まで番組を見てきた視聴者はモヤモヤが残ってしまって納得できんでしょう。被害者の名前などは公表しなくても良いが、実際何があったのかをある程度公表するのがこれまで多くの視聴者に番組を提供してきた放送局の役割でありマスコミとしてのテレビ局の使命ではないでしょうかね？そして昨晩も何もなかったのごとく番組が放送されていた。他者が不祥事を起こしたときはすぐに「説明責任は？」と問うんじゃないですか？

2、コレだけで一発全局退場な謎の事案が今まで放置されていたのに、何も視聴者に納得感のある説明がない。

被害者のプライバシーを完全に守ってでも国分さんがどれだけの悪いことをしたのか、視聴者に丁寧に説明しようという意思をすべてのテレビ局から感じないのはなぜだろう。

3、刑事事件になるような事ではないと、会見で日テレ社長がはっきり言ったにもかかわらず一人のタレントは、すべての仕事を失いそのグループは解散したそれでも対応は「適切」と判断されるような事なのか…それとも自社の社員を守る為にフジの二の舞いになりたくないだけなのか…このまま何も知らされないような事がこれからも続くのでしょうか世間に是非を問うまでも無いような事柄だったとしか、分からないのはモヤモヤが残るだけで後味は極めて悪いと思う。

4、これつまり評価委員の人も実際どういった事件か分からず、「とにもかくにもプライバシーにかかわる事案」という前提で日テレの対応がどうだったかを評価してるってことでしょ。それなら記者会見はするけど詳細は話さないっていう対応しかなく、おかしな評価になるはずがないし、ここまでして「当時の対応は問題なかった」というお墨付きが欲しいほど、国分の問題は真実が知れたら日テレがフジの二の舞になるような事案だったとしか思えないけど。

本当に調査すべきなのは国分の起こした事件自体に対して日テレがどういった関わりがあったかなのに、そこは調査しないとハッキリ言うのも凄いし、関わりではなく事態を知った後の対応の是非とか本当にどうでもいいわ