第一段階：概要

2025年7月28日、山形大学はナスカの地上絵に新たに248点を発見したと発表しました。この発見は、大阪府で行われた大阪・関西万博の会場で行われたペルー政府と山形大学の共同会見で明らかにされました。発見された地上絵には「神官」、「斬首の場面」、「猛禽類」などが描かれており、これらはテーマごとに配置されていることが分かりました。

調査は2023年から2024年にかけて行われ、AIを活用した現地調査の成果です。新たな発見から、地上絵が単なる芸術作品ではなく、信仰や記憶の継承に関わる文化的営みの一部であり、物語やメッセージを伝える目的で意図的に配置された可能性が高いことが示唆されています。今後も山形大学は地上絵の解読作業を続け、物語やメッセージの解明を目指しています。

第二段階：コメント（批判型）

ナスカの地上絵の新たな発見は驚異的ですが、同時に私たちが抱える問題を浮き彫りにしています。それは、こうした偉大な遺産が長年にわたり適切に保護されず、解読が遅れている現実です。ナスカの地上絵はただのアートではなく、文化的・宗教的な重要性を持つ記録であり、その解読にはもっと早い段階から取り組むべきでした。

問題の本質は、遺産の保護や研究体制の不十分さにあります。ナスカの地上絵は世界遺産であり、文化的価値を持つ財産です。しかし、技術の進化を待たずとも、もっと早い段階で調査や保護が進められるべきでした。AIの力を使ってようやく進展が見られたという現状は、遅すぎた感が否めません。

解決策としては、以下のような手段が考えられます：

私たちの価値観を踏まえた遺産の保護は、単なる興味本位ではなく、次世代への大切なメッセージとして実現されるべきです。

ネットからのコメント

1、これは去年発表された303点の続き。

おもしろいのが前回の時の分類で、地上絵には平地に描かれた巨大な地上絵と、山腹に描かれた小さな地上絵があって、前者は主に幾何学図形や野生動物の線画で、後者は人間や家畜がモチーフで線ではなく面の絵が多いということでした。そして考察ですが、上空からしか眺められない巨大な地上絵は聖地や宗教に関係したもので、地上から眺めることのできる小さな地上絵は道標とか土地の産物とか社会的な役割があったのではないかということでした。今回の発表でその考察がどうなったのか気になるところです。

2、こどもの頃に世界ふしぎ発見！や本なんかで読んでなんでこんな絵を地上に描いたんだろうとロマンを感じていましたが、いまだにこんなに大量に発見されるというのがすごいですね。山の斜面に描かれているものや平地に描かれているものや動物や幾何学的なものなど、古代の人は何を考えて描いたのかいまだに謎だというのが面白い。地表から見ると大きめの石が転がっているだけで絵が描かれているようには見えないというのも不思議。どうやって絵を設計して実際に上空から見えないはずなのに完成を確認したのか。

何ともロマンあふれるナスカの地上絵研究に日本が貢献しているのも嬉しいです。

3、私は小さい頃、祖父と一緒に実家のの庭を掘って遊んでいたら、本物の寛永通宝が出てきたことがありますね。寛永通宝は江戸時代のお金ですが、最初は出てきたことが信じられませんでした。昔の生活につい、思いをはせてしまいました。現在でも特に古代についても分かってないことも多く、ロマンがあると感じます。おそらくこれを発見した人も同じような感想だったと思いますね。

4、ナスカの地上絵は絶える事無く、見つかりますが、単純に上空から確認出来るものだと思えるので、間(ま)を置いて単発的に発見というのがあまり理解出来ません。そう簡単に上空視察出来ない場所なのでしょうか。