事件概要:広島の名門高校・広陵高校の硬式野球部において、監督と部長が交代となる騒動が発生した。同校は今夏の甲子園に出場したが、開幕直前に発覚した部内暴力事案及びその後の新たな指導者による暴行事案がSNSで拡散。学校側は新たな事実は確認できないとしたものの、騒動は沈静化せず、出場辞退に追い込まれた。事件は警察や第三者委員会が調査中であるが、学校は秋季大会を迎えるにあたり指導体制を刷新。
「学園としてこのままの体制では進めない」と判断し、コーチの松本健吾氏を新監督に据える決定を発表した。辞任した中井哲之監督は春夏合わせ25度の甲子園出場を果たした実績を持つ。
コメント:広陵高校の野球部で発生した暴力事案は、スポーツの枠を超えて教育の根幹を揺るがす問題だ。現場で指導者による暴行が行われ、さらに学校側の対応が不透明だったことは、社会全体への悪影響を与えかねない。暴力の根絶が叫ばれるこの時代に教育機関が率先してその手本を示せない事態は極めて異常だ。
問題の本質は、指導者への過度な権限集中と、それを監視できる仕組みの欠如である。競技での成果が優先されるあまり、指導過程での倫理や適正な指導への審査が軽視されてきた背景がある。また、不祥事発覚後も迅速で透明性のある情報公開や行動が欠けていた。
解決策としてまず、教育機関は指導者育成時に倫理観と適正な指導法を徹底する制度整備に注力すべきだ。次に、部活動の運営に第三者監視機関を設置して常時監査を行い、暴力や不正を未然に防ぐ必要がある。最後に、問題発生時には迅速かつ情報公開を伴って真相解明に努め、隠蔽といった疑念を払拭する透明な仕組みを導入するべきだ。
スポーツは純粋な努力と友情によって築かれる場であるべきだ。暴力による支配がその場を汚すことに対して、社会として断固たる態度を示さなければならない。この事件を糧に健全な改革が進むことを期待する。
ネットからのコメント
1、監督が責任取らされた形であるが、野球部を指導しているのは監督だけでなくコーチ含めた現在の指導者達であり、指導者全員を総入れ替えしないと野球部の体質は変わらないでしょう。しかも、新指導者にOBが1人でも含まれれば、過去からの指導体制は継続されてると言っても過言では無い。本当に野球部を刷新する気持ちが学校として有るのか疑問。
2、カップラーメン事件で被害に遭った元部員の証言によれば、寮に呼び戻され、中井前監督に詰問されたときに部長、コーチも同席していたが、誰も中井前監督を諌めなかったって言ってなかったのでは。
新監督はコーチから昇格のようだけど、大丈夫なのかな。指導体制を一新するのであれば、外部から招請するべきなんじゃないのかと思うんだけどね。
3、地元の人以外は、ニュースにならない限り広陵の情報を知ることはほとんどないので、今後この話題が下火になった頃、この親子らが現場に復帰することがあるのではないか。広陵がもし今より弱くなった時には、やはり戻ってきてもらわないと、という人達が出てくると思う。忘れた頃にはまた指揮を執っていそうで恐ろしい。
4、えっ?新事実が明るみに出ているのに、広陵野球部は秋の県大会に出場するつもりなんですか?高野連は事件を隠蔽した広陵野球部に対して新たな処分はしない方針なのでしょうか?この暴力事件は、隠蔽も含めてかなり根が深いと思いますが……
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/009ea6522ba69b4b3309fbc8d0e48f312e6f28bc,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]