事件概要：広島県の名門校、広陵高校が21日に中井哲之監督（63）の退任を発表した。同監督は甲子園で春夏通算41勝を挙げた実績を持つが、今年、部内暴力の告発により第107回全国高校野球選手権大会への出場を辞退する事態が発生。同校は指導体制の見直しを図るため、監督の指導を停止し、息子である中井惇一部長の退任も発表。新監督には松本健吾氏（34）が就任し、新体制で23日開幕の秋季地区予選大会に臨む。

広島県高野連は暴力問題が見られないことを確認した上で、出場を了承。学校には警察、第三者委員会への協力や組織的な改革が求められている。

コメント：長年にわたる名声を築いてきた広陵高校野球部が一転して、不祥事で信頼を失墜させた今回の出来事。これほどの問題が長期間にわたって看過され、表面化した背景には、学校内の監督・コーチ陣の監視体制の欠如、高野連や教育現場の指導者に対する管理が曖昧である点が指摘されるべきだ。伝統校であればこそ、競技の成果よりも健全な教育環境こそが優先されなければならない。具体的な改善策として、まず校内の規約に暴力行為への厳罰を明記し、透明性ある調査や報告を義務付ける。第二に、指導者の資質向上のため、ライセンス制度の導入を検討。第三に、第三者委員会による定期的な監査で不正を未然に防ぐ仕組みの構築が不可欠だ。

名門だからこそ、高潔な態度を示し教育の本分に立ち返らねばならない。再び信頼を取り戻すためには、制度的な欠陥の克服を急ぐべきだ。今回の事件が過去の手法を問い直す契機となることを強く期待する。

ネットからのコメント

1、いじめ問題がないと確認したなら、なんで監督と部長が交代なの？つまり、いじめられた生徒といじめた生徒と部長と監督の問題で、他の部員や広陵高校は何も責任ありませんから秋以降の大会は出場させてくださいってことやんな？高校側の責任がないなんてこの短期間に断定できるほど十分な調査できるか？公立なら強制転勤はあってもクビにはならんだろうけど、私立教員って下手なこと証言したらクビ切られる危険あるし、学校がつぶれたら職を失うわけで、学校の不利になるようなことは言わないと思う、生徒も同様でわざわざ自分が通う学校を崩壊させかねないこと証言すると思えないんだよね二人のクビを差し出すことで秋の大会始まる前に問題を終わりにしたいいじめの対策よりも、残された広陵野球部の出場機会を守りたいっていう高野連と広陵高校の勝手な都合が優先されているのが非常に気分悪いですね

2、現1、2年生部員に対して野球部顧問以外の職員による調査を実施し、暴力、いじめ等の問題はないことを確認したため、秋季地区予選大会について出場する旨の報告を受けました。県高野連もどうして内部調査で良しとするんだろうか。問題の本質が分かっていないのか、分かっていても見て見ぬ振りをしてるのか…。

3、この秋季大会出場できると判断を下した県の高野連は本当に愚かな組織だと露呈しましたね。未だに暴力問題やいじめ問題で全てが解決していない、また今の部員の中にも加害者や被害者がいるかもしれないという可能性もある中でのこの判断。全ての問題が明らかになった段階で処遇を決めるべき。それまでは活動を停止させなけばならない。

4、いや、高野連の対応がおかしい。暴行の内容部や学校の対応をみる限り、秋から参加でくる、は甘すぎる。　指導体制刷新、今回の不祥事の分析、問題の明確化、再発予防策等を提出させた上で、判断すべき、その為には期間が観察必要。日大フットボール部の件を思い出して欲しい。しっかりやらないと、元に戻るのは容易い。