実践女子大学は、2031年までに全学部を渋谷キャンパスに集約させる方針を発表しました。現在、日野キャンパスには環境デザイン学部と生活科学部があり、渋谷キャンパスには文学部、国際学部、人間社会学部が所在しています。生活科学部は2026年に食科学部として分離され、日野キャンパスは3学部体制となる予定です。しかし、2031年にはこれらの学部が渋谷キャンパスへ移転します。
同様に藤女子大学も郊外キャンパスを廃止し、札幌市内に集約する計画が進行中です。多くの大学が都市部への移転を選択しており、郊外キャンパスは、受験生から敬遠される傾向があるためです。この動きは大学間競争の激化を反映しています。
社会問題として取り上げるべき点は、郊外キャンパスの廃止や縮小は、大学教育の機会均等を脅かすだけでなく、地域の経済にも影響を与える恐れがあることです。大学の都市部への移転は、交通アクセスの利便性向上を図る一方で、地域社会から大学が持つ文化的・教育的な影響力を奪う結果を招く恐れがあります。制度的な欠陥と背景として、受験生の志願動向や大学間競争の激化が挙げられます。また、都市部のマンションや教室設備への投資が不可欠な一方で、資金が不足している小規模な大学は移転すら難しく、キャンパスの存続を脅かされています。この問題の解決策として、教育の地方分散を支える政策支援を強化し、交通網の整備で郊外キャンパスへのアクセス向上を図ること、資金不足の大学に対しての財政支援を検討することが必要です。大学の役割は単なる教育機関ではなく、地域との共生を果たす存在であるべきです。
このままでは、教育の機会均等がさらに損なわれる事態も考えられます。
ネットからのコメント
1、かつては、学生数の増加を受け、体育実技のグランド、体育館の拡充拡大を求めて、八王子方面にキャンパスを求めました。しかし、18歳人口が減少。体育実技も必修科目からはずれ、グランドが必要なくなりました。自然豊かな郊外より、お洒落なビルキャンパス、渋谷、新宿へのアクセスのよい都心の方が、若者には魅力です。
2、郊外キャンパスって言うより大学自体の閉鎖・縮小が必要猫も杓子も大学へ行く時代となったが、卒業生を見る限り大学に行った価値が認められない方が多いのも事実であるAIの進化か進み頭脳労働の多くの部分がAI に取って代わられる未来が予想される今、猫も杓子も大学を目指すのではなく極力若い段階で各人の得意分野に進める構造にすぺきである
3、中央大学が八王子に移転した際に、都心の誘惑に負けない、勉学に向いている環境をアピールしていたけれど天下の法学部の司法試験の合格率の凋落が著しくて法学部と法科大学院は、文京区茗荷谷キャンパスに移転しています。
したがって、私大経営のかじ取りは難しくなっていると考えます。
4、都心のキャンパスは確かにカッコいいけど、地価が高いので校舎がビルになり、敷地も狭くなりがち。(大学というより専門学校みたいな雰囲気)都心だと高くて学生も大学の周りに住めないし、地方からせっかく一人暮らしで出て来ているのに、アパートの家賃の他に通学の為の電車賃も掛かる。なので、むしろ大学は田舎とは言わないが、少し行けば都心に出られるくらいの場所にあって、買い物や飲み会などでは友達と一緒に出掛けられ、普段は自転車で行ける範囲に大学や友達の家がまとまってある環境の方が学生生活は楽しめると思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/29b026dd18b119384f3ac9597db542c1801ab2a6,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]