大学受験における学歴の価値について、著者びーやま氏のインタビューが紹介されています。彼は、名門大学とFラン大学の卒業者が同じ「大卒」であるにも関わらず、学歴に差が生まれる現状について考察しました。過去、大学はエリートのみが入れる難関であり、「大卒」の価値は非常に高かったが、現在は大学進学希望者が増えたため、相対的に大学卒業の価値が下がってきていると述べています。

学歴フィルターを企業が使用する理由は、大量の学生を効率的に選別するためであり、偏差値でのフィルタリングは基礎学力の評価と関連があると説明しました。びーやま氏は、学生に対して社会の仕組みを理解し、戦略を立てることを勧めています。

学歴の価値に関する現状は、合理的な側面もありますが、これまでの「大学」の役割が劇的に変化したことを無視するべきではありません。まず、「同じ大卒であるのに」という矛盾感を抱く現状を放置している制度や社会の姿勢には問題があります。本質的には、学歴による差が実際の能力や成果とどう結び付いているのかが問われるべきです。学歴がスタートラインを決めるだけのものになっている以上、教育の質や内容が公平に評価され、学生個々の努力や成果に基づいた評価システムの構築が必要です。そのためには、まず企業が成果主義や能力評価を示す明確な指標を取り入れること、学術機関が教育の標準化に努めること、社会が学歴以外の価値観を尊重し、多様性を受け入れるよう促すべきです。

過去の学歴至上主義から脱却し、現代の価値観を取り入れた未来を築いていくことが求められます。

ネットからのコメント

1、確率の問題です。Ｆランクでも優秀な人は稀にいます。ただ偏差値の高い大卒はハズレの人は少ないけど、Ｆランクだと相当数の人がハズレです。なので人を選択するときは偏差値の高い大卒のほうを選ぶのだと思います。だたＦランクの人も逆転のチャンスはあります。転職するときは学歴よりも実績が優先されます。なので、腐らずに実績を積み重ねましょう。

2、学歴はたしかに大切です。ただ、社会に出ると、多くの人が日々の仕事に追われ、学歴を意識する場面はほとんどありません。現場で問われるのは、その先にある実力や信頼です。この記事で語っている方は自称塾講師ですが、授業をしている様子もなく、十数年前の自身の大学受験体験や抽象的な持論を繰り返している印象。社会での実務経験や企業での蓄積が見えず、広く社会を語るには説得力に欠けます。さて、記事タイトルにある台詞ですが、実際にこんな声が上がっているとは感じられず、やはり記事の構成ありきで用意された印象。

また、筆者は過去記事において何度も学歴フィルターに触れてきましたが、今回は「僕は企業の人事じゃないので詳しくは分かりません」と語っていて驚きました。それでよくいつも、「ココまで」等と断言できたものだなと。フィルターの存在自体は否定しませんが、学生数が多いので存在するというだけなら誰でも言えます。

3、受験生の時期にどれだけ頑張ったかそうでなかったかの違いだけです。要するに受験戦争の勝者と敗者の違いです。だからと言って人間的に優れているとか劣っているとかはまったく別の話です。名門大卒でもとても尊敬できない人もたくさんいます。名門大卒でなくても立派な人はたくさんいます。ところが、世間では、その人の人間性の根っこのところまでよく分かりません。どうしても表面的な学歴で評価してしまうのです。名門大卒を目指し、人間性も磨くことが理想だと思います。

4、名門大学卒は会社内でも評価が違うし、配属先も違う。受験勉強で毎日10時間考え問題を解く訓練を積んできた頭とロクに勉強もしないで大学へ進学した人と違うのは当たり前。もちろん例外はあるだろうが、受験勉強という訓練の中身の差は大きいと思う。

そこでストレス耐性も培われ、学び問題課題解決の楽しさを身につける。大学卒業後の40年や60年でその差は広がる。もちろん好きな事に特化するオタク的な人は道を極めるという意味で学歴とは別。