日産化学が、SNSでの事実と異なるネガティブ投稿により除草剤「ラウンドアップ」の評判が毀損されたとして、複数の投稿者を相手に損害賠償を求めた裁判で、東京地裁は投稿者に賠償を命じた。同社はSNSの影響力増大を背景に、これまで沈黙してきたが、農業生産者の不満を受けて毅然とした対応を決定。投稿者は50~70代で、悪意なく「危険」と信じた情報発信が名誉毀損と判断され、科学的根拠に基づかない情報発信が法的責任を問われることを示した。
今回の記事に対する分析は、【批判型】のスタイルで進めます。
SNSでの無責任な情報発信が企業を攻撃するためのツールとなりつつある現状は異常としか言いようがありません。特に膨大な影響力を持つ製品に対して、事実と異なる情報が無制限に拡散されるのは、制度として著しい欠陥です。この背景には、情報の真偽よりも感情が先行するネット社会の特性があると考えられ、フィルターバブルやエコーチェンバー現象が偏向した情報の流通を助長しています。まず、明確な法的基準を設けてデジタル上の発信に対し責任を持たせること。情報発信前に第三者機関によるチェックを義務付ける制度の整備。そしてSNSプラットフォームに対する規制強化を進め、不実情報の拡散を防ぐ工夫が急務です。「風評」で容易に企業努力が犠牲になる現状は、長期的に見れば経済の健全な発展を阻害する一因となりかねません。
情報の透明性が確保される社会を目指しましょう。
ネットからのコメント
1、除草剤も化学肥料も批判する人がいるが、人類が食糧難に苦しまなくて良くなったのはこれらのおかげであることを知らない人が多過ぎる。苦難を救った人智を無下にしないでほしい。
2、果樹園農家ですが、草刈機での除草が一番です。しかし、あまりにも広いので年齢もあってどうしても除草剤に頼ってしまいます。いろいろ除草剤が出ていますが、やっぱりラウンドアップが確実で何度も撒く手間が省けます。しかし、高くなったなあ~。
3、今回提訴された投稿者は50~70代。悪意はなく、「危険だと信じる製品の情報を人々に知らせ、世の中を良くしたい」と思って投稿したようだという。教え魔とかでも同じだけど、こういうのが最も厄介な人種の一つ。悪意なら改まる余地もあるが、これらは自分なりに正当性をもった「正義」「信仰」だから中々改めようとしない。たぶん程度の差はあれまたやるよ。
4、農薬は安全な毒。開発には10年以上の時間と200億以上の金がかかる。それだけかけてやっていることは、効果の証明はもちろんのこと、「一生摂取しつづけてても安全な量」の線引き。
さらに世に出てからも危険性が判明すれば、禁止されたり制限されたりする。これだけしっかりやるのは、農薬のほかには医薬品ぐらいのもの。ラウンドアップとかネオニコとかネガキャンがすごいが、未だに沈黙の春に引っ張られすぎなんじゃないかと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/539c50450d12260f74c900a5d8c465cf8bfe01b7,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]