【事件概要】
2025年8月5日付の米紙ニューヨーク・ポストは、ヒューストン大学の研究を引用し、一部のホテル客室では病院基準の10倍以上の雑菌が検出されたと報じた。ホテルの清掃時間は1室あたり平均30分で、特にクッションや装飾用寝具、テレビのリモコン、電話機、スイッチ、浴槽、氷入れなどが衛生管理の死角となっている。

リモコンには1平方インチあたり数百の微生物が付着し、浴槽のバクテリア数はトイレの便座の40倍との調査もある。ノロウイルスの集団感染例も報告された。

【コメント】
「高級ホテルだから安心」と思っている人は、根本的に考えを改めるべきだ。ホテル業界の清掃基準はあまりに不透明で、衛生管理が“見た目”に依存しすぎている現実がある。1室30分という清掃時間の中で、見えない菌の存在をどう管理するというのか。装飾用寝具やリモコン、氷入れといった“触れて当然”の備品がほぼ未清掃のまま次の客へ引き継がれる現状は、制度的な欠陥にほかならない。

本質的な問題は、衛生基準の曖昧さと、それをチェックする仕組みの欠如だ。

具体的には、①ホテルの清掃チェックリストを法的に義務化し、②客室内の衛生状態を可視化する制度（例：UV検査済み表示）を導入、③感染症リスクの高い季節に限り、定期的な抜き打ち衛生検査を行政主導で実施すべきだ。

「きれいに見える」ことと「実際に清潔である」ことは、決してイコールではない。その思い込みこそが、今のホテル業界最大の感染リスクを生んでいるのだ。

ネットからのコメント

1、地方のビジネスホテル都内の有名ホテルで清掃のアルバイトをしてましたがかなり短時間ではありますが　全てのものに対しての清掃はします。都内有名ホテル　は勿論　地方のビジネスホテルでも清掃をしましたが天井の埃を落としベッドのカバーを外す洗濯クリーニングします。　エアコンをつけ　空気清浄しながら全てを拭き上げ　チェックし整え　空気清浄の水を抜き拭き上げ　細かく清掃はしてますよ

2、確かに雑菌はいるでしょうね、ただし、世界中どこにでも。トイレの後や、外から帰ったら手を洗うことは当然だとしても、あまり雑菌が雑菌がと神経質になるのもどうかと思う。疑心暗鬼になりすぎて、汚れていなくても手を洗い続ける神経症などに発展しかねないような…。

神経質になりすぎるより、不潔でないなら、少々の雑菌に負けない体力や免疫を付けたほうがよくない？

3、絶対では無いが、海外の調査が日本の実情には当てはまらないのではと期待はしてますね。日本の清掃の方は海外に比べてしっかりと仕事をしているイメージがあります。ホテルなどでも、誰が清掃したなどの紙が置いてあったりもしますし。日本国内でも、気になる人は消毒などしたらいいのだと思いますが、神経質になり過ぎずに手を洗うなどの対応でも良いのかなと思います。

4、＞次に注意すべき客室内のモノとしては、テレビのリモコン、電話機、スイッチなどが挙げられる。多くの人が触れるが、ほとんど消毒や洗浄が行われない典型的な備品だ。...ホテルの浴室も油断はできない。２０２３年の調査によると、浴槽には大量の雑菌が存在し、トイレの便座より最大４０倍も多くのバクテリアがいるという。日本で旅館やホテルに泊まる人って何人いるのだろう。仮に1%の人がそれで体調不良になったとして、どれだけの人数になるのだろう。でも、日本の旅館やホテルに泊まって体調不良を起こした人のニュースは殆ど聞かないし、聞いても食中毒くらい。

それに宿泊施設だけでなく、公共交通機関やテーマパーク等でも不特定多数の人によって雑菌が沢山いるのでは。こんな事をいちいち気にしていたら外出なんて出来ないと思うけど。