6月3日、国連総会で安全保障理事会の非常任理事国選挙が行われ、ドイツが改選で初めて落選する波乱が起きた。一方、新たに選出されたのは、オーストリア、ポルトガル、キルギス、ジンバブエ、トリニダード・トバゴの5カ国。ドイツの落選理由には、ウクライナ支援に反発するロシアの影響力や、中東政策におけるイスラエル重視姿勢が挙げられる。特にアジア太平洋枠でキルギスがフィリピンを敗った結果、中国やロシアの影響力増大が指摘され、「一帯一路」など中国の外交網が選挙に影響を与えた可能性も浮上している。この結果、国連における中国とロシア寄りの国々の発言力が高まり、新たな国際構図が形成されつつあると多くの専門家が分析している。
この結果は、国際社会における不均衡の危うさを映し出している。安保理非常任理事国選挙で、経済規模や分担金負担額で上位を占めるドイツが落選した事実は、単なる「票の巡り合わせ」にとどまらない深刻な問題を浮き彫りにする。一因として、ロシアや中国が特定の国家群に働きかけ、対立軸を構築している現状がある。
そして、こうした裏工作が、国際機関の透明性や中立性を損なっていることには憂慮を禁じ得ない。
問題は国連が持つ構造的欠陥にある。加盟国の多数決原理は公平性を謳うが、実際には地政学的な影響力や利害関係が結果をゆがめる。さらに、安保理を巡る政治的駆け引きが全体の信頼性を損なう原因となっている。また、中国やロシアのような主要国による戦略的な影響力行使が、民主的決定プロセスの弱点を突く形で進行中だ。
解決には、まず投票制度の見直しが必要である。同時に、加盟国が安保理議席を国家戦略の延長として利用する動きを厳しく抑制し、透明性を確保する枠組みを整えるべきだ。また、国連の中立性を強化するため、地政学的なバランスを再構築する新しい改革案が求められる。
現行の国際秩序が特定のパワーゲームに汚染されるのを許せば、「平和と安全を守る」という国連の崇高な理念そのものが形骸化してしまう。この結果を教訓とし、国際社会は公平で透明な組織運営の再検討を今こそ進めるべきだ。
ネットからのコメント
1、中露の影響力というより、もはや中国の影響力のみが際立った結果だと思う。
正直、いまや中露の立場は完全に逆転している。そして、国際社会への貢献が見えにくいキルギスが非常任理事国になって、一体何の意味があるのだろうか?今回の件で、国連が単なる常任理事国の権力闘争の場だと改めて証明された。ウクライナやガザの件も含め、国連の存在意義とは何なのか。そして、時代が変わっても永遠に変わらない常任理事国の支配構造には、不信感と限界しか感じられない。
2、ドイツは、国連負担金ランキングで米、中、日に次ぐ4位。常任理事国の英、仏、露より多い負担金の日独両国は、これを機に揃って脱退した方が良い。未だに敵国条項があり、第二次世界大戦の戦勝国で国連を牛耳っている。中露が、拒否権を持つ常任理事国になっているから機能不全になっている。新たな組織では、非民主主義国家の中、露を外した形で発足すれば良い。中心は、米、日、独、英、仏が妥当。人口1位の印や伊、加、豪まで拡げても良いかもしれない。拒否権ではなくて多数決にした方が良い。
3、無法者の常任理事国がノーと言えば意味のない大きな欠陥のある意思決定組織の理事に固執する必要もないだろう。
かつて日本も常任理事国入りを目指して立ち回ったことがあるがその無法者の賛成が得られることがないと悟って今では常任理事国入りを目指すという話も聞かなくなった。まして非常任理事国の地位など、愚直に多大な供託金を支払って確保する価値は見当たらない。
4、最初からロシアと中国に拒否権がある国連なんかに、世界の安全や規律を守らせる事など到底無理。暴力団に裁判官を任せるようなもの。アメリカが離脱していくなら、尚更こんな泥船に金を出し続けるのは無駄。真面目に脱退に向けて動いていくべき
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/5ee6f67551e2c317f90e18e9421d30622ed12231,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]