東芝のストレージ担当事業開発上級マネジャーであるライナ・カイゼ氏が、HDDがSSDに完全に置き換えられない理由を説明した。SSDはデータの読み書き速度で勝るが、大容量によるコスト面で劣るため、大規模ストレージシステムではHDDが引き続き必要とされる。昨年製造されたストレージ容量では、SSDは260EBに対し、HDDは約1000EBであり、企業やクラウドのデータセンターではデータの約70〜80%がHDDに保存されている。
SSDの容量当たりのコストがHDDに追いついたとしても、既存のHDDを入れ替えるには大容量のSSDが不足しているため、移行は難しい。

この種のテクノロジーの議論は、ストレージシステムを構成する要素の進化を考慮するにあたり、極めて重要です。HDDは依然として大規模なデータ保存においてコスト面で優位性を持ち、SSDの進化にもかかわらず、その役割はしばらく安泰です。しかし、社会が生産するデータの増加を踏まえれば、フラッシュメモリの技術革新と市場価格の適切な調整が求められます。情報の価値に対する認識と、その保存に関する操作性の向上を促進するためには、必要に応じて規制と業界の協力が鍵となります。テクノロジーの変遷に応じた適切な対応が、データ管理の未来を保障するものです。制度的なサポートと市場動向の理解が、より持続可能なストレージの選択を可能にします。
ネットからのコメント
1、書いたり消したりを繰り返すとHDDよりSSDの方が壊れやすいかと。使い方によりけり、なんだけどさぁ。起動をSSDにすれば速くなるがOSの書き込み読み込みも行われ起動する度に疲弊。HDDを起動とすると遅くなるが劣化は少ない場合も有る。テラ系のHDDを起動側で使うと、まぁ壊れた時の代償は大きくなる。(バックアップを取るにしてもそれ以上の容量を求められたり…。)
2、何回も同じ内容の記事が色んなところから出ていますが、昨今はAI特需やデータセンターの需要が高まっておりSSD、HDDどちらの需要も伸びています。HDDの研究も続けられており、大容量HDDがどんどん生まれています。メモリ程ではありませんが、SSD、HDD共に一気に値上げの気配がありますから購入を検討している人は、なるべく早く決断した方が良いですね。
3、直近の事情でも、AIデータセンター需要でメモリ需要が爆発的に拡大、一般ユースのメモリに加えてSSDもこの先数年単位で品薄、値上がりが続く見込みと報道されているしね。コスト面の問題も、解決に向かうどころか逆に悪化の一途をたどるのが確定的。
これはデータセンター等のサーバー用途でも変わらんだろ。一方のHDDは、量産技術と生産ラインは枯れた技術と環境(良い意味で)で安定供給が確約されている。業務での取引先の一つにHDDの部品生産している企業があるが、SSD普及で将来が暗くなるかと予想されていたのはどこへやら、サーバー専用HDD部品製造に全振りしたら要求が爆発的に増大、生産設備の上限超える勢いだそうで。この先少なくとも10年は、データセンター用のHDDは安泰みたいよ。
4、何年も通電してないHDDでもデータは生きてる場合が多いからね。安心感はある。SSDは長期間通電してないとデータが飛びそうで怖い。あとデータのサルベージもHDDは物理的になんとかなる場合もなくはないし。適材適所で使えばいい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/516fe7be02c1ec6dfa656e49017f0e5eba3fe41b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]