広島東洋カープは、2009年にマツダスタジアムへ移転し以降、長打力を誇示してきたが、2022年からの4年間において、シーズン本塁打数が100本を超えていないことが問題視されている。2018年にはチーム本塁打数175本、鈴木誠也が38本塁打を記録したが、彼の2021年オフのメジャー挑戦を境に、20本塁打以上を達成する打者が現れなくなった。

2023年シーズンはファビアンの17本が最多、チームとしてもリーグワーストの71本に終わっている。広島の伝統的な機動力野球に長打が加われば、攻撃力の向上が期待されるため、象徴的な長距離砲の復活が課題となっている。

攻撃力が低迷する広島カープの現状は、魅力的な打線構築の視点から見ても改善の余地があると言わざるを得ません。かつては本塁打が多く生まれていたマツダスタジアムですが、そのポテンシャルが十分活用されていない事実は異常です。その大きな背景としては、育成方針の課題、フロントの戦略不足、外国人選手や新戦力のピックアップの失敗が挙げられるでしょう。

まず、若手育成の強化が必要です。打力における即戦力候補や長距離砲を重点的に育成する体制作りが求められます。また、外国人選手の選定についても、即戦力と中長期的な可能性を両立させたスカウト網の再構築が必要です。

さらには、チームの戦略を再評価し、不足するパワーヒッターを見据えた助っ人選手の獲得や、ドラフトでの積極的な補強も不可欠です。

「チームカラー」である機動力だけに依存せず、一発の魅力を取り入れることが、ファンを魅了する上でも中長期的な成功に繋がります。カープがこの課題を乗り越え、かつてのような攻撃力で球場を沸かせる日を期待しています。

ネットからのコメント

1、9/6に甲子園で阪神広島戦を見たのですが、試合中盤まで完全に広島ペースで毎回ヒットを放ちランナーが複数出るのに点が入らない。よく見ると広島の安打はすべて単打なんですよね。そうこうするうち阪神がワンチャンを長打でモノにして少ない安打数で勝ち、マジック1になったんですが、ホームランというか、出塁率プラス長打率つまりOPSが勝利に重視されるのがよく分かりますね。塁を賑わしても長打が無いと厳しい。

2、オーナーに勝つ気がないのが原因では？今年のマツダスタジアムや他地域の球場での、カープファンの激減を見ても、明らかにファンが見放し始めていると感じます。

3、首都圏のチームは球場が狭いので本塁打の数が必然的に多くなっていますが、阪神は本拠地が広い甲子園でありながらも、首都圏のチームと本塁打の数が変わらないですから、実際は阪神の打線こそ一番長打力があるんだと思いますね。

4、まあもともと投手優先ドラフトで野手後回しと俊足守備型の小兵ばかりしかとらなかった結果でこうなるだろうなとは数年前から思ってた。あとよく言われてる打撃コーチにそこまでの育成力がなかった。今のカープの選手で大砲タイプって末包か林くらいで、若手で田村や佐々木もいるがよくて15本くらいがどうかという感じ。ちなみに現役のカープ選手でシーズン一番ホームラン打ったのが外人除けば菊池の16本で次点が堂林の14本。ただ彼らにはもうそんな量産は期待出来ない。丸や誠也みたいに打ちまくるなんてのは希なケースだろうけど、15本くらいは期待出来るようなのは2、3人いてほしいね。