2023年5月、愛媛県新居浜市の保育園で、8か月の田村康至くんが給食に出された生のリンゴをのどに詰まらせ、一時心肺停止となる痛ましい事故が発生しました。現在も男の子の意識は戻らず、両親は24時間看護を続けています。2025年11月、両親は松山東雲短期大学で保育士を目指す学生に向けて講演を行い、子ども一人ひとりに寄り添う保育の重要性を訴えました。
また、保育はチームで行うことが大切であり、園の体制づくりが命を守ることに繋がることを強調しました。両親は、息子の経験を通じて子どもたちの笑顔を守れる保育士になってほしいと願っています。

この事例は、保育における安全管理の重要性を痛感させる出来事です。まずは給食の内容について、子どもの年齢や発達段階に合わせた適切な食材選びが必須です。調理員や栄養士が連携し、リスクを最小限に抑えるためのガイドラインが求められます。さらに、保育士に現場の状況を察知する敏感さと、共有文化を育成する必要があります。具体的には、1. 給食メニューの見直しと安全性向上ための定期的な研修、2. 園内のコミュニケーションを活性化し、対話の場を設けること、3. 各職種が連携するためのワークショップ開催などが考えられます。
命を預かる責任を全員が認識し、行動に移すことで、より安全で安心な保育環境を構築することが可能です。子どもの命が何よりも大切であることを、再認識する契機としましょう。
ネットからのコメント
1、一変してしまった生活、終わりのない過酷な看護の日々、ご両親の抱える疲弊と自責、後悔が伝わってくる。「本当にその子その子に合わせた保育を考えてほしい」保育園の在り方を見直してほしい、その一心は強いことだろう。保育士、医療保育士、ナニー、ベビーシッターなど子供を預かってくれる仕事は何種類かあるが、何がどう違うのか、実際分かってる大人はわりと少ないだろう。高度な専門性と接客業同等のサービス精神を同時に求める一方で、価値ある仕事に対しできるだけ低価格で、という日本らしい考え方も根強い。それはどこかで「保育士介護士は誰でも(勉強できなくても)できる職業」という、社会的な職業ヒエラルキー感覚が影響してもいる。どの職業も偏見や誤解はあろう中、重大な事案が起きて初めて実態と本質に向き合わされる。せめて乳幼児を預けてまで、母親が働きに出なくても大丈夫な世の中になれたらいいのだが。
2、難しい問題ですよね。子供達が一人一人違うと、わかっていても個別に対応できるほど複数の子供達を見ている保育士さん達も余裕がないと思います。保育士さんの賃金も安いし、人も足りてない状況では保育士さん個人に責任を押し付けるのは酷だとも思います。状況を変えるには国や県、市の協力、法整備が欠かせないと思う。一人一人十分な保育をするには保育士さんの十分な人数確保、賃金UP、それに伴う利用者さんの保育料のUP、利用者さんの時間や手間をかけた協力、地域の人たちの協力など、多岐にわたり、問題が山積みな状況が現実。
3、私も同じ時期に同じくらいの月齢の子がいて一歳になる数ヶ月後に保育園にいれるることが決まってました。その時にこのニュースで保育園に預けることの不安と、ヤフコメに「こんな小さい時期から保育園にいれるから。」「3歳までは家で見るのが望ましい」、「保育士だって手薄な中している」などがたくさんあがっており、このまま保育園に入れてもいいのか?いけないことをしようとしてるのか?とすごく悩んだのを覚えています。私はこの後入れて後悔してることはありませんが、そうではない家族がいると思うとやはり辛いです。
4、視野が狭くなっている気がしますね。保護者の立場は尊重されるべきですが、一方の保育士の立場もある。(勿論、逆もまた然りです。)みんな余裕がないから、相手の状況や立場をわきまえずに、自分の立場だけでモノを言ってしまう。これだと、どんどん相互に追い詰めることになります。一般論として、自分の子供が他の子供と違うなら、保育士の方々の負担を減らすように食事をもっていくなど、相手を思い遣る対応が必要だと感じます。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/32fe92730f44bd2e20101342781827fe24db0afa,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]