8月19日の『カズレーザーと学ぶ。』（日本テレビ系）で、メイプル超合金のカズレーザーが新法案「早婚減税」を提案し、反発を受けた。この法案は、早く結婚するほど税金の優遇を受けられる内容で、日本の少子化対策を目的としている。しかし、2024年には結婚する夫婦が50万組を切る予測があり、結婚の経済的ハードルが存在することが問題として指摘されている。

収録は結婚発表前だったものの、放送日は後であったため、「結婚者の幸せから提案された」と受け止められ、ネットで反感を招いた。専門家からも「離婚増加の懸念」などの批判があった。

この議論が呼び起こした反発には深刻な理由があります。カズレーザーの「早婚減税」提案は、社会の根深い問題を安易に理解していないことを露呈しています。問題の本質は、一時的な経済優遇では解決しない、結婚や育児における多様な選択肢が求められているという点にあるのです。制度の欠陥として、若年層の結婚に対する強制的なインセンティブが焦点になりがちなこと、そして未婚者や子供を持たない選択をした夫婦への配慮の欠如が浮かび上がります。このままでは、経済的な理由だけで結婚を選び、後に離婚や不幸を招く可能性が高いでしょう。解決策として、まずは結婚だけでなく自立した生活を支える制度の充実が必要です。

次に、子育て環境の整備や育児支援の強化で、長期的に少子化を改善する道筋を立てる。そして、社会全体での結婚への価値観の見直しを進めることが求められます。結婚は個々の自由で尊重される選択であるべきであり、それを強制するような法案は根本的な理解を欠いています。

ネットからのコメント

1、30年くらい前は、結婚しないと肩身が狭かったし、男は出世にも影響した。親や親戚だけでなく周りの人達が結婚できるようにあれこれ世話をやいて合いそうな男女を紹介しあってた。そのおかげで、ちょっと奥手で恋愛下手な男女でも適当な年齢で結婚してたんだよ。今はそんな事したらおせっかいって言われるもんね。結婚しろってプレッシャーも昔ほどはないし。それにみんなどこかで大恋愛からの結婚しかしたくないって思ってるんじゃないかな。10代や20代の初めならあるかもしれないけどいろいろ経験した年齢からの純粋な大恋愛って難しいと思うよ。

2、未婚が増えたのは金がないからではない。高望みが増えたからだ。子育てしない選択をすれば、子育てに必要な一千万円単位の費用は自分のために使える。

その上、他人が育てた子どもから年金までもらえてしまう。フリーライド利権を獲得するという選択肢が他方に存在するのために、その利権を上回る相手でなければ結婚するメリットがないと感じてしまう。これが未婚が増える原因だ。解決のためには、子育てに給付し、子育てしない選択には課税が必要だ。それも中途半端ではダメ。子育てする方が子育てしない選択よりも経済的利益になるようにしなければ結婚も子どもも増えない。

3、カズレーザー氏の年齢は41歳で、早婚ではありませんので自分の損得での提案ではないように思います。少子高齢化が進む日本で、また女性の出産できる年齢に制限がある中で、日本の未来を考えた時にはやはり、結婚、出産、子育てを国、自治体が支援する仕組みは積極的に検討すべきだと思います。結婚・出産する人だけが得をするではなく、結婚・出産をしやすい環境をつくることは社会全体の利益と考えることが肝要だと思います。

4、少子化対策自体が無意味。また子育て支援は全く効果はありません。すでにここのコメントで記載がありますが、結婚したら昔も今も普通に平均二人の出産です。

1970年に100万組越えていた婚姻数が今は50万組割っているので当然子供は減ります。ここまで減ると少子化対策自体が無駄になるでしょう。今の20代、30代の人口からしてすぐに婚姻数が回復するとは思えない。収入が多いと婚姻率が高まるのも統計でわかっているけど、一旦減った人口が増加するには20年から30年はかかる。しかも対策が順調にうまくいったらの話。結婚するしないだけで無く経済成長も必要なのです。一方で文化的に成熟すると婚姻数や出産数自体は減ります。少子化対策よりも人口減でもやっていける社会構造が必要です。