今回の会談では、中国の王毅外相が北京を訪れたドイツのワーデフール外相に対して、日本の歴史認識及び台湾問題への言及を批判しました。王毅外相は、特に高市総理の「台湾有事」に関する発言を取り上げ、これが深刻な危害をもたらす可能性があると指摘しました。また、日本はドイツとは異なり、戦後80年経過した今も侵略の歴史を徹底的に反省していないと批判しました。

対するワーデフール外相は、日本には言及せず、ドイツは「1つの中国」政策を堅持すると回答しました。この発言は、3日に訪中したフランスの外相にも同様に伝えられており、中国の一貫した主張の一環と見られます。

この問題に対しては、国際政治の舞台で批判が必要です。歴史問題と外交関係における配慮の不足が明らかになっています。

日本の歴史認識に対する批判は、国際社会で頻繁に指摘される課題です。特に中国や韓国からの批判は、過去の侵略行為に対する謝罪と反省の不足と捉えられがちです。これにより、地域の信頼関係が損なわれ、外交関係において不必要な摩擦が生じる原因となっています。

具体的な解決策としては、まず日本国内での歴史教育の改善が挙げられます。過去の事実を公正かつ詳しく学ぶことで、国民全体の歴史認識が深まり、国際的な批判の軽減につながるでしょう。

次に、国際的な歴史対話フォーラムの開催を提案します。さまざまな国の歴史学者を招き、冷静かつ建設的な意見交換の場を設けることで、誤解を減らし信頼を醸成できます。最後に、外交的な謝罪と和解の姿勢を示す機会を増やすことが不可欠です。政府レベルでの真摯な対応により、相手国の不信感を取り除く努力が求められます。

日本が過去の過ちを真摯に反省し、未来に向けた建設的な対話を進める姿勢を示すことで、地域の安定と平和を実現することが期待されます。

ネットからのコメント

1、ドイツは日本と直接的に比較されても苦慮するだけであろう。中国は何としても味方を増やしたい考えのようだが、多くの国は形式的な外交にとどまり、独自路線を進む中国と真の友好関係を築くのは難しい。むしろ、中国と接近すればするほど、常に顔色をうかがわざるを得ず、裏切られるかもしれないという不安がつきまとう。日本としては中国に対して冷静かつ毅然とした姿勢を貫いていただきたい。

2、世界の外交を見てみれば、アピールする事こそ、外交なのだと思う。しかし、日本を見てみれば、アピールと言うよりも控え目こそ美徳、慎んで理解してもらうみたいな、とても外交上手とは言えない外交が多い。

今回の中国の動きは活発であり、尚且つ、素早い動きであり的確な外交だ。第二次世界大戦の戦勝国を精力的にまわり、ドイツにも行き、欧州の主要国に、日本の悪口を言い印象を悪くさせて、中国の言い分の正当性を精力的に説得している。このような中国の行動を悪く見がちだが、裏を返して冷静に見てみれば、したたかな外交を精力的にしていると言える。外交とは、まさしく、よい子でいては意味がないのだ。自分達の正当性を説き、主張を持って積極的に外交して味方に付ける。我が日本には、大きく不足している部分であり、苦手な分野なのだろうが、これでは世界には通用しない。安倍元総理のあの外交手腕は魅力だった。

3、ドイツにとっても王毅外相の反日外交は迷惑なだけだろう。ちなみに、ドイツのメディアが「中国との関係は日本に学べ」と報道しています。独紙ハンデルスプラットは、「日本の高市首相の台湾に関する発言以来、中国からの経済的・外交的攻勢を受けても動じていないのは、日本が脱中国依存戦略を10年前から進めていたためだ」と分析しています。

ドイツのヴァーデフール外相も「日本は経済安全保障の道を、10年早く歩み始めていた」と述べ、日本の取り組みを評価しています。王毅外相もこの報道は承知しているだろうが、習近平に向けた反日外交を止める訳にはいなかい。

4、それぞれの国にはそれぞれの外交戦略がある。ドイツもフランスも、中国の主張する「一つの中国」を尊重するという建前で、自国の利を得るという外交戦略を使っているだけのこと。本音でいえば、中国は脅威。　欧州の脅威であるロシアの味方でもある。中国の日本批判は、スポーツ大会における政治的ブーイングと同じ。日本は毅然として「平和」と「安定」を訴えていけばいい。