2021年、日本の地方移住に関する関心が拡大し、特に中高年夫婦の間で、その動向が顕著となりました。しかし、理想を抱いて移住した夫婦の中には、実際の生活が想像と異なる場合もあります。静岡県に移住した宮田真由美さん(58歳)と夫の直樹さん(60歳)は、築40年の空き家に住み始め、新しい生活を楽しんでいましたが、1年を過ぎた頃から夫が農作業への参加を避けるようになり、価値観のズレが生じました。
これにより、夫婦間や地域との関係に複雑な変化が現れました。彼らのケースは、制度と地域社会のサポートを受けつつ、思い描いた生活との違いに直面することが少なくない移住者の現実を象徴しています。

宮田夫妻の地方移住の経験は、多くの中高年夫婦が抱える問題点を浮き彫りにしました。国や自治体は、多様な支援制度を用意しているにも関わらず、本質は「移住者の暮らしの内面」に目を向ける必要があります。夫婦間の価値観のズレやコミュニケーション不足は、多くの移住者に共通する課題であり、家庭内だけでなく地域社会とも関連しています。まずは、移住前に十分なライフスタイルの共有と相互理解を図ることが必要です。次に、地域での人間関係の構築を重要視し、孤立を避ける取り組みを進めることです。最後に、自治体は移住者の精神的なサポート体制を整えるべきです。
支援制度だけでは解決しない、移住後の生活の質に直接関わる問題に対し、地域と移住者の間の結びつきを強化することが求められます。このような取り組みこそが、地方移住の成功を実現する鍵となるでしょう。
ネットからのコメント
1、自分も都会生まれ、都会育ちだけど、長く賑やか、華やかな土地にいた人が、急に、知り合いもいない土地に移住しても、がっかりすることが多いと考えている。しかも地方は、町会などのしがらみも多いと聞くし、車社会に馴れない都会人も多い。医療や買い物など総合的にみて、都会の方がシニア層にとって、遥かに暮らしやすいと思う。
2、田舎育ちなので分かりますが、高齢者が田舎に移住してもうまくいかないことが多いと思います。体の機能が衰えて、しかも空いてる時間が増えても刺激がない。高齢者こそ郊外の中規模な街で病院やスーパーなどがほどほどにあり、電車の駅の近くに住まないと、結局他人の世話にならないと生きていけない事になると思います。
3、夫婦間のズレも有れば 移住先の近所付き合い 交通 行政サービスとのギャップで上手くいかない場合も有る 定年後の移住はよくよく考えてから判断した方が良い。
あと何を買うでも電車やバスが縦横無尽に走る都内と 近くのスーパーさえ車で20分以上とか 雪かきや雪下ろしが冬の日課となる地域などは60過ぎの体には相当こたえる 特に慎重に。
4、田舎は年取ってから住んではいけないと思う。大きな病院が車でも1時間以上かかるし、入院となったら家族は通わなくてはならない。介護施設も少ないし選べない。別荘買っても手入れが面倒でお金なくなります。たまの農業体験、古民家宿泊程度が楽しいのです。田舎に住む夢や憧れは、若くて車乗れて体力あるなら良いですね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/5e2bf169747e45a3290f9b69e8eb90727e33efda,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]