東京大学の研究チームが、電子書籍と紙の書籍それぞれで漫画を読んだ際の脳活動を比較する研究を実施しました。大学生・大学院生25人を対象に、既存漫画4話を紙と電子書籍に分けて読み、その間にMRI装置で脳活動を測定。結果、紙の書籍では脳の活動が抑制され、省エネ状態となりつつも文脈理解は十分で、他の活動資源に余裕をもたらすことが判明しました。酒井邦嘉教授は、デジタルが脳に与える負担を指摘するとともに、小説や教科書にも適用される可能性があり、教育効果を検討する必要性を強調しています。本研究は、近年のデジタル教科書推進と教育現場での技術活用への示唆を提供するとされています。

この研究には重要な意義がある一方、懸念も浮き彫りになります。急速にデジタルを教育現場に導入する政府の方針と対照的に、脳活動への影響が明らかになったことで、慎重な検討が求められます。
特に、デジタルの「利便性」や「コスト削減」だけで教育効果を上回ると判断するのは短絡的です。教育の本質は、生徒がしっかりと理解し、長期的な知識として定着することにあります。
解決策としては、第一に、デジタル教材の一律的な導入ではなく、対象教科や年齢層に応じた使い分けが必要です。第二に、デジタルが引き起こす脳への影響をさらに深く研究し、その結果を政策設計に反映するべきです。そして第三に、紙とデジタルの併用を前提とし、選択肢の多様性を確保することで、各個人が自分に合った学習環境を構築できるようにする必要があります。
「デジタル化」は単純な進歩ではなく、その影響を正確に評価してこそ本質的な意味を持ちます。教育が効率化の名の下で質を失うことを、決して見過ごしてはならないでしょう。
ネットからのコメント
1、デジタル教科書で学力が落ちることは海外の例でわかっていること。それを今から本格化させていこうって、日本はどういうつもりなんだろうか。しかし学習障害など、文字拡大や音声での読み上げが必要な人が柔軟に使えるようになるといいなとは思う。
2、漫画に限らず、本は紙派です。ペラペラとめくって好きなページから読んだり、「ここ、どんな話だっけ?」と戻ったり読み返すのは、やはり紙の方がやりやすい。デジタルだと、その作業がうまくできないし、目が疲れる…。デジタルも気軽に読めたり、スマホだけ持ち運べるから荷物にならなかったりと、いいところあるのは分かるんだけどね。やっぱり本は紙の方がいいかなと個人的に思う。
3、昔は紙漫画が、当たり前の時代ではありましたね。今は時代も進んで、便利になって進化していると思います。個人的に電子書籍よりも、紙漫画が好きですね。紙漫画は家に物が増えるデメリットはありますが、宝物として記念に大事に大切に読めるのが紙漫画のメリットだと思います。紙漫画は自分でページをめくりながら、次の巻を楽しみにしてじっくり見れるのも良いところだと思います。
4、あくまで自分の場合だが、何かに提出書類を作成するときに同じ内容でも紙の枠抜き印刷したものに書いていく方が間違いがなくスッキリ完成する気がしていた。どうしても画面の広さもあり表示できる量が限られる。
人間の目というのは、なんとなく見えてる部分からも情報を受け取る事が出来て、処理速度が上がる気がする。今回は漫画を読むという比較だが。個人的にはデジタル教科書メインになるのは絶対反対。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/bae7a4f1455cfbe23b0cd7ec32b6aa75616dd14d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]