グンゼは2026年中に国内の4つのインナーウェア生産拠点を閉鎖し、そのうち梁瀬工場と養父アパレルは2026年3月末まで、東北グンゼと矢島通商は12月末まで操業を停止する予定です。これに伴い、アパレルカンパニーでは満40歳以上の社員を対象に希望退職を募ることを発表しました。退職者には加算金と再就職支援が提供され、具体的な募集人数は公表されていません。

今回の決定は、アパレル事業の構造改革の一環で、生産・物流拠点の集約や人員調整が必要だと判断されたためです。2025年4〜6月の連結決算では、売上高322億4000万円、営業利益18億600万円、最終損益14億7000万円の赤字を計上しました。アパレル事業の不振が主な原因とされています。

グンゼの決定は、経営再建に向けた厳しい選択であると同時に、多くの社員に深刻な影響を及ぼす可能性があります。日本の製造業が直面している厳しい経済環境を反映した結果ですが、このような構造改革の背景には、単にコスト削減だけでなく、今後の競争力強化を目指した長期的な戦略があると言えます。しかし、国内工場の閉鎖や希望退職の募集が示すように、直接的な影響を受けるのは社員であり、企業の社会的責任として、その負担を軽減するための具体的な支援策をさらに強化すべきです。

まず、工場閉鎖の決定に対して、企業は早期の情報提供と透明性の確保を行い、影響を受ける社員への心理的なサポートを強化する必要があります。また、再就職支援の範囲を広げ、地元経済との連携を深めることも重要です。さらに、今回の経営判断が一時的な苦境を乗り越えるためだけでなく、長期的な成長を見据えた戦略であることを、社員やステークホルダーに対して明確に伝える必要があります。このような施策があってこそ、企業の信頼性が高まり、将来的には事業が再び軌道に乗ることを期待できます。

ネットからのコメント

1、日本企業の早期退職募集の記事を見ると悲しい気持ちになります。どうにかならなかったのかなとか、本当に思いますね。国内での固定費のコストが高いということなのでしょうかね。グンゼさんの商品は好きです。特にタイツとかは、ヒートテックとかと違って、綿100%近くのものですごく暖かいです。何枚も買っています。どうすれば工場閉鎖にならなかったのか、本当に残念でなりません。

2、肌に直接触れる物は、ほぼグンゼです。肌触りと持ちが違います。

厳しいと場面だと思いますが踏ん張って欲しいです。

3、仕事の関係で宮津工場にも行った事があります。グンゼは綿肌着の頂点だと思ってます。しっかりかつ柔らかさは昔から変わってません。ダイエーやヨーカドーと昔は数多くの製品が置かれてましたが、今は安くてそれなりの商品が多くあり、厳しい状況なんでしょうね。

4、ユニクロのシームレスのインナーは良いのだけど合繊なのが苦手で、同じ作りで綿なのはグンゼさんが1番優れていると思います。ユニクロは店舗がどこにでもあるので買い易いだけでグンゼさんにも商機は必ずあると思います。頑張ってほしいです。