2026年3月のダイヤ改正で、JR北海道の在来線特急が全列車座席指定となることが発表されました。これにより、「北斗」や「おおぞら」といった主要特急に次いで、宗谷本線や石北本線の特急、札幌~旭川間の特急も対象となります。指定席となることで確実に座れる利点がある一方、料金が自由席より高い点や予約の手間が不満の声として上がっています。
全席指定は乗客の着席を保証し、鉄道会社にとってコスト削減の策でもありますが、地方路線では指定席予約のインフラが整っていない場合もあり、顧客利便性の低下が懸念されています。特に、短距離利用者にとっては自由席との差額が大きな負担となる可能性があります。これまでも自由席を利用していた人々には、予約の手間やコスト負担が新たな課題となっています。

新しい座席指定制度の導入は、鉄道を利用する人々に対する新たな不満を引き起こしています。この制度変更は、顧客にとって不透明な部分が多く、特に短距離利用や繁忙期においては、利用者にとってはメリットが少ないと感じられるでしょう。まず、全車指定席化においては、事前に予約しないと座れないという煩雑さが増し、そのため自由度が減少しています。これにより、突発的な旅行者や予定が立てにくい利用者に対しては不便さが増しています。
さらに、指定席運賃が自由席に比べて割高であることは、多くの利用者にとって経済的負担を強いる結果となります。鉄道会社には、制度の欠陥を補う考慮が必要です。具体的には、1) 駅やオンラインでの予約システムをもっとユーザーフレンドリーにすること、2) 自由席から指定席への移行における料金差を縮小すること、3) 特急料金の柔軟な割引制度を導入することが求められます。こうした策を実行することで、利用者のニーズに応じた柔軟なサービス提供が可能となり、背景にある不満を解消する手助けとなるでしょう。鉄道は公共交通機関としての役割を果たすために、価格と利便性のバランスを見直し、より快適で利用しやすい交通手段となるべきです。
ネットからのコメント
1、自由席は「自由席車両内の」どこでも座ってよいけど座れなかったときは自己責任。一方指定席は座席変更が出来ないが100%座れる。どちらが良いか、時期や環境(子連れ・荷物量など)、区間にもよって変わります。最近、席をよこせと騒ぐ高齢者、子連れを武器に席をよこせという夫婦と問題も多いですからね。
これを言ってはおしまいですが「指定席を取れば良い話だよな」ということです。今の日本の事情を鑑みると、致し方無いのかもしれません。
2、近鉄特急は全席指定ですが、予約必要で面倒などという話は聞いたことがありません。今はチケットレスが主流となりましたが、追い越しや他線からの乗換でも、僅か時間に自動販売機で座席指定の特急券を購入して特急に乗り込む客を今でも見かけます。閑散路線の吉野線でも例外なく全席指定ですが、車内では地元の高校生を見かけたりします。筆者は「閑散路線で気軽に特急に乗って座れるのは自由席のメリットだが、そういうのがなくなり予約が必要、となると鉄道に乗ろうとしなくなるのでは?」あまり、指定席自由席は関係ないと思います。
3、大阪住まいですが、北陸方面に行くとき、北陸新幹線開通前はサンダーバードの自由席を利用していましたが、開通後は全車指定席で割高になったため、敦賀まで新快速、以降は北陸新幹線自由席利用になりました。また関空に行く際、今ははるかの自由席を利用していますが、これも全車指定席になった際は関空快速利用に変えるつもりです。
やはり自由席は気軽に利用できるのがいいですよね。特に柔軟に列車を選べるのも帰路では特に利点です。
4、全席指定にすると、JRの車内での検札業務が大幅に減らせる。予約された指定席以外に乗客がいないことを確認するだけなので、極めて簡単、また指定席料金も稼げる。JRの経営判断なので、別にいけないことではないが、全席指定は業務効率化のためであって、利用者目線の対策ではないことを、こういった記事でははっきり書いてほしい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/61ac2effffb1751a4afdff58f24ff843ca6e64e9,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]