米国のトランプ大統領とロシアのプーチン大統領の共同記者会見が15日に行われ、注目のロシアとウクライナの和平合意には至らなかった。会談ではプーチン大統領が「建設的で有益」と会談を評価し、ウクライナを「兄弟」とみなす姿勢を示したが、停戦に関する具体的な言及は存在しなかった。トランプ大統領も「一定の進展があった」と述べつつ、いくつかの大きな問題が残っていることを明らかにし合意には至れず、再会談の可能性を示唆した。

会談結果は欧州やウクライナの首脳にも伝えられるとし、記者の質疑応答は行われず共同会見は終了した。

この会談はウクライナ危機における重要な転機となるはずだったが、和平合意に至らなかったという事実は、国際的な期待を大きく裏切るものである。会談の「進展」について明言された内容は乏しく、実質的には停戦に向けた具体的な一歩が踏み出せなかった点は大きな遺憾だ。ウクライナの人々にとって、和平合意が成立しない限り、紛争の悲劇は続く。まず、国際社会の圧力を強化し、ロシアに具体的な安心措置の取り組みを要求する。また、ウクライナとロシア双方に対して、戦後復興と経済協力の枠組みを設けることで平和協調のインセンティブを構築するべきである。そして最も重要なのが、ウクライナの領土保全と自治を確保するために、国連の監視体制を強化することである。

断固たる和平への道筋を示すことが、国際的な価値観の対比として今日ほど重要な局面はない。

ネットからのコメント

1、あれだけ自慢がトレードマークのトランプが、生産的だった、いい話が出来たくらいの話を小声で言うところをみれば、会談はむしろマイナスだったのではないか。恐れていた通りだ。トランプはプーチンに転がされ、ロシアの見栄え上の立場をよくしてやっただけだった。結局、何も成果はなく、何の役にも立たなかったことが明らかになった。おそらくトランプはロシアのウクライナ侵略、多くの市民が亡くなっていることより、ロシアとの貿易、経済的連携に関心があるではないのか。デイールもあったというのはそのことだろう。大半の時間はそっちに費やされたのではないか。トランプが本気になってこの悲惨な戦争を収める気は全くないことがあきらかになった。プーチンのいう根本解決、この意味をトランプは全くわからないのだろう。トランプはもう利用されるだけ。引っ込めというしかない。

2、結局、アラスカまでわざわざ雁首揃えて行きながら何の進展もなかったということ。

株式市場では、トランプとプーチンが交渉後に合同記者会見をするということは、停戦について事前に内々で決定しているとの見込みから株式市場も好感していたとの観測がある。むしろアメリカに高接待までされたプーチン側の勝利といえ、ウクライナの現状を考慮すれば、世界中で核保有議論が加速するだろう。

3、トランプ大統領とプーチン大統領のウクライナ紛争を巡る米露首脳会談は和平合意には至らなかった。ロシアが一方的にウクライナに侵攻して核を保有する2大国の都合で停戦協議が行われプーチン大統領の要望が通りウクライナの領土が奪われるなど理不尽である。ロシアのウクライナ侵攻を容易に認めたら悪しき前例となりロシアや中国が日本を侵攻してくる可能性さえあり軽々に認めてはいけない。

4、想定通りプーチンがグリップをきかせトランプに話し合う用意は常にあるイメージを植え付け平行線で終わり後はロシアに掛けられてる制裁の話しが大方でしょう。プーチンは上手く間接的にトランプに植え付け操り新たな制裁をさせない事に成功　一方でウクライナの悲劇は全く止めることは出来なかったプーチンに戦争経済政治でトランプが今は勝てないだろう。