日本の対中戦略に関する問題が浮き彫りになりました。中国研究を専門とする東京大学の阿古智子教授が11日、オンライン記者会見を行い、高市早苗首相の発言によって悪化している日中関係について、「日本には戦略的な対中政策が欠如している」と発言しました。阿古教授は、日本が国際社会において情報発信能力を向上させ、中国のナラティブを分析して独自の主張を展開する必要性を強調しました。

中国軍機による航空自衛隊機へのレーダー照射などについても、日本の説明が不十分であることを問題視しました。さらに、中国の情報管理が巧妙化し、アメリカも日本を積極的にサポートしていないという懸念を示しました。

高市政権の対中戦略の欠如は、国際関係における重大な問題として捉えるべきです。現在の日本の対応は、中国の高圧的な情報戦略の前で無力に見え、その背後には深刻な政策の欠陥が潜んでいます。まず、日本は明確で一貫性のある対中戦略を策定し、外交の場で具体的なアクションを迅速に講じる必要があります。次に、情報発信力を高め、日本の主張を国際的に効果的に伝えるための専門的なチームを形成することが求められます。また、中国のプロパガンダに対抗し、日本の立場を正しく理解するための教育やメディアの活用を強化することも不可欠です。

高市政権がこれらの行動を怠るなら、日本の国際的な信用はますます低下し、安全保障面でも危機を招くことになります。この状況を打破するための行動は、今すぐにでも開始されなければなりません。日本の未来は、戦略的かつ果敢な対応にかかっているのです。

ネットからのコメント

1、高市政権の対中戦略欠如は前政権があまりにも中国へ甘かった結果招いたものでもあります。もう少し遅ければ日本を乗っ取られていてもおかしくなかったと感じます。高市総理の態度は一見強く出過ぎのように見えますが、当たり前の言動と言える範囲でしょう。事態が大きくなった原因は過剰に質問を繰り返す立憲議員や煽りに煽りまくるメディアだと思います。

2、高市総理も安全保障政策での対中戦略はお持ちだったのだと思いますが、今回の件は対中強硬派とみられていた総理に対して中国が仕掛けた謀略的な側面が強く、突然の事で総理も戸惑っている部分は有ると思います。在日中国領事による過激発言に始まり、国内の親中勢力である日中議連の副会長の岡田克也議員や鳩山政権時代に147名の民主党議員を従えて訪中して現役国会議員一人一人が当時の胡錦涛国家主席と握手及び記念写真撮影できるように手配した小沢一郎議員、そして同じく日中議員連盟の志位和夫議員などを使って国内の世論を分断し内閣支持率の引き下げを狙っている様に感じます。

何れにしても総理の発言は日本側として何ら方針転換が有ったわけではないので、寧ろそれを中国の国益に添うように撤回を求めたり非難している事の方が問題で、今は与野党だけでなく国民、メディアが一丸となって中国に当たった方が良いと思います。

3、日本が防衛力を拡充する中でどのみち出ていた問題だと思うよ。高市発言は単にトリガーに過ぎない。日本の発信についてだけど、これは確かに昔からよく分からん。外国では報道官が矢面に立ち、ストレートな表現が多いけど、日本は官房長官とか国務大臣が非常にお上品なお言葉でお答えになられている（笑）各省庁で報道官はいるのだから、天上人が表現しづらい内容をもっとストレートに分かりやすく発信すれば良いではないか。

4、これは垂秀夫前駐中国大使も、「戦略があったか、疑いを持っている」と言ってたな。新しい戦略の再構築が必要だが、中国とのパイプは無いし、「戦略的互恵関係」を提案した若き日の垂秀夫のような優秀な人脈を持った外交官もいない。やれる事と言えば、もっと積極的に情報を発信して行くこと。外務省には、公式サイトやSNSで日本語と英語以外に、最低でも国連の公用語であるアラビア語、中国語、フランス語、ロシア語、スペイン語でも積極的に発信してもらいたい。

そして対中外交に関連する事に関しては、在中国日本国大使館、在瀋陽日本国総領事館、在大連領事事務所、在青島日本国総領事館、在上海日本国総領事館、在重慶日本国総領事館、在広州日本国総領事館、在香港総領事館の公式中国版SNSでも積極的に発信してもらいたい。