琵琶湖の水位が12月16日時点で-71cmに低下し、長浜市の「奥の洲」へ歩いて渡れる珍しい光景が現れました。この水位低下により、普段は水中に隠れている坂本城の石垣が露出しています。「坂本城」は戦国武将・明智光秀が築城したもので、1994年の「びわ湖大渇水」以来の再発見です。しかし、一方でびわ湖の漁業が深刻な影響を受けています。
水位低下により、漁船のプロペラが湖底にぶつかって破損し、修理には1か月以上かかることから漁業は停滞。さらに、湖内の酸素不足による漁獲量の減少や将来への懸念も広がっています。

琵琶湖の水位低下によって見えてきた問題の核心は、地域の漁業と観光への影響が無視できないほど深刻であることです。漁船のプロペラ破損と湖内の酸素不足はまさに氷山の一角であり、これを背景に制度の欠陥が浮き彫りになっています。まず、県や関連機関が迅速に水位管理の効果的な計画を打ち立てることが急務です。次に、漁業者を支援する補助金制度の整備を進め、彼らの生活と次世代の漁業存続を確保すべきです。さらに、びわ湖全体の水循環を改善するための長期的視点に立ったインフラ整備や環境保護策を導入することが求められます。我々は自然の驚異を称賛することよりも、人々の生活と環境の持続可能性を優先すべきです。
石垣の発見は歴史的なロマンを感じさせるかもしれませんが、現代社会において私たちが取るべき道は、漁業や地域社会の存続を守る努力であるべきです。
ネットからのコメント
1、雨水や河川の水だけでなく、伊吹山系の伏流水の多くが琵琶湖に流れ込んでいる。その伏流水は雪解け水が多く、前のシーズンの雪解け水が何ヶ月もかけて流れ込んで来る。前の冬の降雪の少なさも琵琶湖の水位に影響している。
2、滋賀に移って約40年、生まれ育ちは別なところだから琵琶湖第一主義とは言わないが多少の経緯は知っている。瀬田の洗堰、ここは滋賀県が管理しているのではなく国が管理。漁業者は現状とは逆に水位が上がり過ぎると文句を言いそう。海関係の漁業者も大型工事だと既得権益の漁業権だとかでうるさい。滋賀辺りの雨量? 猛暑だと言われたこの夏場は少し心配していたけど農業関係では可もなく不可もない感じ。琵琶湖の漁師さんは深刻かも知れないが20~30年前にそれより酷い湖水低下があった。言い分の多少は理解出来るがその間で何かをしていたのだろうか。
3、もともとその水質、雨量などリスクがある職業なのだから困った時だけ行政に頼られてもね。
逆に大漁でも何か県に還元してくれるわけでもないよね。将来不安があるのなら早めに閉業すればいい。それでもセタシジミに強い思いがあって将来に繋げたいのなら漁に出なくても獲れる方法を考えるべき。無策で行政に助けてならありえない。その辺の飲食店だって物価高騰などで苦しんで閉業してるお店だってあるのだから一緒でしょ。
4、「洲」という名称であるからには、昔からある程度見られる現象なのでしょうね。漁師さんは困っているのかもしれませんが、珍しい現象ですね。我が家から車で2時間くらいなので、見られるうちに行ってみたいと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/24bdc77dafebed187cd8c947d176bac48ef2617d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]