10月中旬、ある学校で行われたクラス対抗リレー大会において、男女混合のチームが参加していたことに対して、ある女児の母親が激しく抗議しました。母親は「女の子を狙うなんてズルい！」と怒鳴り、場を混乱させました。大会自体は接戦で盛り上がっていましたが、この抗議によって女児が肩身の狭い思いをする結果となりました。背景には、親の過剰な要求が学校行事を萎縮させ、教育現場に影響を与えている現状が指摘されています。

教師の精神疾患による休職者数も増加、2023年度は過去最多の7,119人に達しています。保護者の過度な介入が、子どもたちの成長機会を奪い、教育環境を形骸化させているという問題が浮上しています。

親の過剰な要求により教育現場が萎縮しつつある現状は、学校行事の意義を損なうという深刻な問題です。保護者の意見が必要ではありますが、すべてを危険回避と平等に基づいて決定すれば、学校行事はその真価を発揮できません。まず、学校運営に必要な判断は教育の専門家に委ねるべきです。さらに、保護者からの要求には、合理的で教育的な観点からの対話を重視する姿勢が必須です。学校と保護者の間で共有できる共通の目標を設定し、子どもたちが挑戦と失敗を通じて成長する機会を確保することが求められます。最後に、教師の負担を軽減し教育環境を改善するために、保護者の要求を教育委員会や文部科学省が適切に規制する仕組みを導入することを検討すべきです。

価値観が偏った要求が教育の本質を損なう状況を容認してはなりません。学校行事の本来の目的を再確認し、子どもたちの成長を支える健全な環境作りが必要です。

ネットからのコメント

1、息子たちも混合リレーを経験しています。そこで感心したのは、どういう順番で走るかを考えた時に、誰々が遅めだからその前後でカバーできる人を置こう、誰々が早いからここで少し余裕を取らせよう…等々。みんなで考える力が養われていました。自分さえ良ければ…ではなく、誰かのために自分はがんばる!という状況。それって社会で至極当然に求められることで。それを養う小学生期、中学生期だと思います。その機会を大人が奪うのは残念です。

2、イヤなら参加させなきゃいいんだよ。そうやって「理不尽」から子を守る自由はある。その手のクレームは社会性や情報の不足に由来するものも多々あると思う。

無知であり続けることは罪だ。そういう親は「手持ちの情報だけで判断できると思っている程度に」自身の子が大事なのだろう。子どもが反面教師で育つのか、再生産になってしまうのか。後者なら、本当にその子は気の毒ですね。

3、学校は社会に出る一歩。悔しい、辛い思いや多少の理不尽を経験しながら何かを達成したり、自分で成功体験を積み重ねるいわば子供が自分を作り上げる世界。そこに必要以上に親が介入することが一番子供のためにならない。親は子供をきちんと社会に送り出すようにするのが役割。手元でガチガチに管理することではない。

4、保護者の言うことを何でもかんでも聴いているから八方塞がりになるのだと思います。予め自分達でルール造りしておいて、それに基づいた対応を毅然とするべきです。ハラスメント行為が散見された保護者には最初は注意し、次は警告、最後はイベント出禁にするくらいの強い対応も必要。