中国の王毅外相は8日にドイツのヨハン・ワーデフール外相と会談し、日本が戦後80年経っても侵略の歴史を反省していないと主張しました。これは中国外務省による発表で明らかになりました。王毅外相はドイツに対し、中国の正当な立場への理解を求め、台湾独立に関する言動に反対するよう要請しました。一方、ワーデフール外相は以前から中国の覇権主義的行動を批判しており、中国側はこれに対してけん制したとみられます。
会談後の記者会見でワーデフール外相は、ドイツが「一つの中国」政策を継続する方針を示すとともに、台湾海峡における現状変更は合意と平和的手段によってのみ行われるべきだと強調しました。

この事件は、日本と中国の間の歴史認識の溝が問題の中心です。王毅外相の発言は、歴史認識に関して日本を公然と非難したものであり、国際社会において歴史的な過去の扱い方がどのように国同士の関係に影響を及ぼすかを再び露呈しています。まず、歴史教育の透明性を高め、本当の事実を知らしめることで根深い誤解を解消し、国際的な合意を実現することが求められます。第二に、日本政府は戦後の平和を維持するための具体的な努力を示す必要があります。それに続き、国際対話を通じて歴史認識の共有を促進し、互いを尊重し合う基盤を確立することが重要です。
このような歩み寄りがなければ、反省や謝罪の先送りは国際関係における誤解と争いを招く可能性があるのです。
ネットからのコメント
1、王毅外相は独外相との対談で、「日本は(ドイツと異なり)歴史反省せず…」と語っていますが、その見解は誤っているのではありませんか。要するに、ドイツは未だにポーランドやギリシャに対して賠償を終わらせていませんが、日本は近隣国や東南アジア各国に様々な形で賠償を済ませています。また、歴史を反省していないのは、チベットに侵攻し、ウイグルやモンゴル自治区の人権をないがしろにしている国家の方ではないでしょうか。表現を変えるならば、世界の安全を担保する立場の常任理事国自身が国際秩序を乱す行為を改めるべきです。中国は『自分たちの行為を反省することなく、他人を批判する』という ダブルスタンダードの姿勢を改めるべきではないかと思います。
2、「ドイツと異なり、日本は戦後80年たっても、侵略の歴史の反省を徹底していない」これはドイツにとっては甚だ迷惑な話で、ドイツ側からすれば「こっちに話をふるな」と言うのが本音でしょう。
ドイツは今だに周辺国から莫大な賠償請求を繰り返されており、今年もポーランドの大統領がドイツの国家予算の2年分を遥かにこえる賠償請求を行なってドイツがわが拒否したばかりです。当然、こんな話を振られたら「じゃあドイツは早く賠償してくれ」となるのが自明の理であって、ドイツにとっては迷惑以外の何ものでもありません。まあ中国側がそれを知らないはずがないのですが、外相は習近平氏の顔色を窺ってこんな非常識な発言をしているのでしょう。
3、戦後80年と言うなら、中国共産党を嫌って台湾に国民党と共に渡った漢民族が、数が中国本土より少ないとは言え、どちらが正当性が有るかの論争に、戦後80年経っても、一向に決着が付けられない中国、中国共産党こそ、どうなのかを問いたい。共産党の支配下に入るのは嫌だと言う人々が台湾の広範な人々の意見では無いのか?
4、歴史認識の違い云々で日本とドイツを今更 引き合いに出しては比較するなど、ほとんど韓国が日本に対して難癖を付けるのと全く同じじゃないんですか。ワーデフールさんの言う台湾海峡を巡る現状変更は、合意と平和的手段によってのみ行われるべきだと強調するのは、国際ルールを一切無視した力による現状変更では支持できないと言っているのだと素朴にそうとしか映りませんが。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ee923b773bf1005f21212d3f9bca100bf05a8d04,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]