【事件概要】
2025年7月30日、格闘技イベント「BreakingDown」の人気選手10人ニキが、愛媛県内で「喧嘩自慢」をスカウトする企画動画をYouTubeに公開した。彼は「県民の9割がヤンキー」と発言し、街中で過激な言動や乱闘を含むシーンを撮影。
候補者同士のケンカでTシャツが破け、周囲が騒然となる場面も発生。さらに夜には「軍団」同士の小競り合いも勃発。ロケ申請の許可はあったが、視聴者からは「迷惑」「不快」「治安悪化」などの批判が殺到。また、同団体の人気選手ジョリーが、7月26日に催涙スプレーのようなもので襲撃される事件も発生していた。
【コメント】
公共の場での暴力的演出を、エンタメの名の下に容認する構図は異常だ。今回の「喧嘩自慢スカウト企画」は、視聴数稼ぎのために地域の治安と社会的モラルを軽視したものであり、愛媛県民への偏見的な発言とあわせて、看過できない問題を孕んでいる。
本質的な問題は、過激さを競うような動画文化と、それを煽る制作側の倫理観の欠如にある。格闘技という本来のスポーツ的価値が、暴力と混同され、若者が「喧嘩=強さ」と誤認するような構造が、事件や迷惑行為の温床になっている。
まず、①公共空間での無許可の乱闘行為は法的処罰を厳格に、②格闘技団体には出演者の行動ガイドラインの策定と教育義務の明文化、③プラットフォーム側も暴力的な演出動画への収益制限などの措置が急務だ。
「自由な表現」と「無秩序」は違う。暴力を娯楽に変えるこの風潮を黙認すれば、次に傷つくのは無関係な市民だ。社会が守るべきは“視聴率”ではなく“共通の良識”である。
ネットからのコメント
1、ブレイキングダウンってヤンキーしか興味ないっていうのを観てる人も関係してる人も自覚してくれヤンキー界ではあこがれの番組かもしれないけど一般人はまったく興味ないし格闘技好きな人はプロの番組を観ますこんな迷惑行為をカッコいいと勘違いする馬鹿が増えてきたら運営もなんらかの対策をするか運営側がなんらかの責任をとらないといけないようにしてほしいですね。たちが悪いのがヤンキー番組に伝説か何かしらないけどオッサンが紛れてるのがすごい神経してるなと思う。
2、こんな小競り合いに巻き込まれたくないし、見たくないし、街のイメージダウンにつながる。好きな人は好きなんだろうけど、スポーツとも言えないし、単なる合法的に殴り合いの場を提供しているにすぎないと思ってしまう。
3、ロケの申請許可は道路を使用しての撮影許可であり、乱闘騒ぎを起こすことへの許可ではない。テロップの受け取り方によっては「撮影には乱闘騒ぎを起こしますがスタッフが制止する旨を事前に関係各所に届け出て許可をもらいました」とヤラセを自ら認めていることになります。
4、ブレイキングダウンを否定する気はないが、前科者が犯罪行為によって得た知名度や経歴を活かしてコンテンツで稼ぐというビジネスモデルは何らかの規制が必要では。真面目に働くより犯罪者の方が儲かるなら、誰も真面目に働かなくなるよね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/17445ad4af34a4b710577eb0e7bae0a0e5261d23,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]