和歌山県での参院選(2025年夏)では、元有田市長の望月良男氏が無所属で出馬し、自民党公認の二階伸康氏(元幹事長・二階俊博氏の三男)を3万4千票以上の差で破り初当選。これを受け、自民党和歌山県連は、党公認候補を支援しなかったとして望月氏を7月31日に「除名」処分とした。望月氏は、党に「どの候補が公認されても支援する」との誓約書を提出していたとされるが、それに反し出馬したことが問題視された。
望月氏は8月10日まで再審査請求が可能。
自民党和歌山県連による望月議員の除名は、政治のあるべき健全性を揺るがす異常事態だ。そもそも、「誰が公認されても支援する」という誓約書を盾に、地方組織が有権者の意思を排除する構図は、民主主義の根幹を軽視している。望月氏は無所属で民意を掴んだ。その結果に、党が反省するどころか排除に走るのは、「組織のための選挙」という時代錯誤な価値観の表れでしかない。
問題の本質は、党内公認の不透明さと、派閥政治による公認人事の私物化だ。選挙が家業や血縁の延長線で語られる限り、有権者の判断は軽んじられ続けるだろう。
対策として、①公認過程の透明化と外部監査の導入、②誓約書の法的拘束力の明文化と限定、③党内での民意尊重のルール化を早急に進めるべきだ。
民意を恐れず、組織より国民の声を聞く政治でなければ、信頼は二度と戻らない。
選ぶのは政党ではなく、有権者なのだから。
ネットからのコメント
1、和歌山県連と言っても実質は二階党でしょ。二階の怒りを鎮めるためにとりあえず除名。これから、二階の影響力が落ちてくるのは間違いないし、世耕と望月はしばらく、余裕を持って無所属議員。下手すりゃ1年くらいで復党でしょ。自民党って、鈴木宗男だって堂々と復党させる組織。
2、望月氏を除名したところで自民党は何の意味もないわな。そもそも二階の息子が自民党公認で出馬したことに問題があり親父は庶民の5000万円の税金を未だ返還していない。こんな輩の息子が国会議員でもなれば悪知恵を親父から聞いてまた庶民の税金を使い放題し兼ねないからな。ま、和歌山県民の方はこんな奴を投票しなかったことは素晴らしいですよ。
3、和歌山県民の審判が出ているのだから、県連は選挙結果を潔く認めたらどうだろうか?。本筋からしたら、県連に分があると思うが、負けた犬が遠吠えしているように見える。県の経済が衰退して、県人口も大阪堺市と変わらない89万人にまで減ってしまっている。一致団結して和歌山のこの難局に向かって欲しいです。
4、鈴木宗男さんのように自ら離党すれば時間は掛かっても復党の可能性は残ります。一方で除名処分となれば復党は原則として叶いません。その意味で今回の処分は後ろ盾となった世耕さんも含めて復党の可能性を塞ぐものでしょう。これで終わりではなく新たな抗争の始まりに思えます。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/df806db9b797644daa5ffafc93909c9cdb7fdaec,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]